銀座で弦楽四重奏
- 2004/12/19 2:00-4:00pm TEPCO銀座館 TEPCOスペースにて
- 演奏 嵯峨弦楽四重奏団(1Vn.嵯峨真知子、2Vn.小沢郁子、Va.藤村政芳、Vc.嵯峨正雄、お話:中見貞夫)
- 演目 シューベルト弦楽四重奏曲#10、メンデルスゾーン弦楽四重奏#2
TEPCO主催のクラシックサロンではなんと1000円の参加費で目と鼻の先で一流*1の演奏が見られる(聴ける)のである。店員は100人くらい、椅子はパイプ椅子で会議室に毛の生えたような会場だけども、ほんんんとーに目の前なので当たり前だが臨場感がスゴイ。席は早いもの勝ちでのんびりと開場15分後に訪れたアタシは張り付き席はとれなんだが、それでも2列目と距離は申し分なし。低い視力でも筋肉の動きまで捕らえられる距離です。アタシは食い入るようにバイオリンの手元をじーっと見入らさせていただきました。ちょっと変質入っていたかもなぐらいに。曲はどちらも耳なじみがないものだが曲に入る前に白髪の上品なおっさん中見さんが親父ジョークを交えつつ解説をしてくれるので興味を持って聴きいる事ができ、いい解説といい演奏。元は十分すぎるほどとれました。
でもなぁアンコールが…。今年は仕方ないんだろうが、アレなのよ、冬のソナタなのよ。11月に国際フォーラムで行われた弦楽四重奏団の無料演奏会でもアンコールは冬ソナでしたよ(遠い目)。はいはい、そりゃ確かに美しい曲だし弦楽四重奏のスコアも実によくできていて全員に見せ場ありで大変結構。演奏者ものりがよさげでした。それもまた結構なんですがね、あまりにもポピュラーすぎてすんなり脳に吸収されてしまう。でもこの吸収がくせものでシューベルトもメンデルスゾーンも雲散霧消してしまうほどなのだ。ああ、どんな曲だったのやら、今は彼方に…。しかもアタシの場合はハングルの勉強をしていたときにこの曲をみんなで歌おう!なんてカリキュラムがあったせいで、頭の中でネガモゴシップウテマタナンなどと韓国語の歌詞が浮かんでしまうので、カラオケ頭になってしまう。クラシックコンサートの気分が台無しなのである。ぐすん。
*1:嵯峨弦楽四重奏団は東京フィルハーモニー交響楽団メンバーを中心に編成されている