超大型台風関東地方を未明に通過


家に帰れるのだろうかとマジで不安で仕事の手を休めてはWebで台風情報をのぞいてばかりいた昨日、夕方5時過ぎ職場の社長さんから「急ぎの仕事がない人や遠方の方はすぐにお帰りくださって結構です」との御触れがあり、すぐさまお言葉に甘えて早退をばいたしました。おかげさんで交通機関の混乱に巻き込まれずに帰着。
ところで台風がほぼ一定の速度でまっすぐ接近しつつあるといっても、雨がそれにつれてきれいな時系列の強度カーブを描くというもんでもないんですね。最寄り駅についた時点に雨脚がとんでもなく強くなっていて、すぐにバスに乗れたからまだいいようなもの。バス停からアパートの入り口までの100m強を歩いただけでも、横殴りの前が見えないくらいの豪雨にパンツはぐしょぐしょと水の重さを含み、もちろん上着やカバンも濡れまくりました。あれがその後なんどか振った豪雨の最初のピークだったようで、それから1時間ほどしていったん小康状態にはいって窓の外は静かに。うーん、これなら早退しないほうがよかったのかも…。電車の遅れも夜10時くらいまでは多少の遅延程度で、それ以降はやはり運転見合わせになっていたようではありましたが。
そんな風にアタシの実感の中では「超・超」と騒いだわりに肩透かしじゃんか、なんて罰当たりなことを思っておりましたが、そりゃもうまったくもって罰当たりなこってした。実際の被害がどれくらい甚大だったかをニュースで知るにつれ、アタシはラッキーだったんだなあとしみじみと実感。
昨晩11時近くに飛び込んだニュースの「舞鶴でバスが濁流の中に取り残されたとの救助の要請」が、実は朝になってもまだ救助完了していなかったというのにも驚き、そりゃさぞかしつらかったろうにと。「大半が60代」で「温泉から帰る途中」の天災。たまさかの温泉旅行でゆったりと身体を暖めた極楽から一転、バスの屋上で一晩暴風にさらされ四面濁流、いっときはバスの上を覆うまで水位はあがっていたとか。無事に救出されたからよかったようなものの、本当にお気の毒としかいいようがない。でも全員とりあえずは無事に救出されてよかったね。
水というのは怖い。濁流ともなると成人男性でもひざの高さぐらいで足をとられて飲み込まれてしまうこともあるというから、なめたらあかんぜよ!というを肝に銘じておかねばと改めて思ったことでした。

21日午前9時半現在、死者53人、行方不明者30人
過去10年で最大の被害