男子マラソンの乱入者


オリンピックの最後を飾る男子マラソン競技でブラジルのバンデルレイ・デリマ選手が見舞われた事件。アテネではテロに対して厳戒を敷き、その成果もあって少なくともアテネにおいては表面上何事もなく終わり(オリンピック関係者宅での打ち上げ花火の火災なんてことはあったが)、そろそろ胸をなでおろしかけていたときの不埒物の乱入。いやはや信じがたい事件があったもんである。しかもその犯人はアイルランド人の元司祭(自称らしいが)とな。アイルランド人は今ちと形見が狭かろう、可哀想に。救いは、1位を独走していたはずのデリマ選手が銅メダルに対しても笑顔を絶やさなかったこと、そしてさらにその後の会見で述べたコメントが彼の聡明さである。事件の責任の所在を問われても、即座に否定し、今回の五輪運営を称え、「事件はどこでも起こりうる。ただ、それがマラソンレースの最中に起こったというだけだ」と述べる。非常に冷静である。苦々しい事件で、最後にすがすがしい気持ちにさせてくれた彼に感謝したい。
さて最後にぜんぜん関係ない話で恐縮ですが、競技の男女を区別するときになんで「男子」「女子」って言うんでしょう。「男性」「女性」ではダメなんだろうかしら。なんか「男子」っていうと小学生か?ってな感じしませんかね。