服装規約


社内に服装規約なるメールがまわされ、そこに書かれた一文に目を疑った。

女性は必ずストッキングを着用すること。

しかもアンダーラインで強調されている!! 冗談じゃない、あんな気色の悪いもんはけるか〜!とちゃぶ台ならぬデスクをひっくり返したくなってしまった。な〜にが嫌いって、あの履いたときの感じ、化繊生地の、ぬめっじゃりっとした触感が気持ち悪くてたまらない。パンツ(下着のほうね)の上に重ねるからこのクソ暑いのに腰の辺りが二重になるし、その締め付けもわりと苦しい。ガードルのかわりになるって? アタシゃいまだかつてガードルなんぞはいたことがないわい。それに非合理きわまりないのが、あの伝線ってやつ。ほんのわずかほつれていようものならば、とたんにだらしなさをかもし出す。なまなましくなるでしょ。伝線していても防寒目的ならば履けるではないかと思って、伝線しているのを履こうものならば「なにあの人?」という視線がつきささる。痛たたっ。もったいなくとも捨てるほかない。どうせそんなに高くないんだから、って? いやいやストッキングも選んでやはり高いもののほうがイイのだよ。たかが化繊の薄布だが、高いいいやつを履くと、同じ足でもかっこよくみえたりする。アタシもかつて履いていた時期には1足500円くらいするのを奮発していた(え、たいしたことない? そうか…)。でもアタシは基本的にあまり意味のない服装はしたくない。男にこびるだけのためのような、服従を強いるようなストッキングを履きたいとは思わない。って、まあそれはおおげさか。単に嫌いなので、やだ、ってことです。パンツ(ズボンのほうね)なら履かなくていいよね、社長。