テレビ東京『ソロモンの王宮』


毎週日曜22時〜22時54分、司会:竹中直人、ナレーター:魚住りえ、内容:究極のこだわりを追求して実現している/しようとしている「賢人」を二人紹介するドキュメンタリーバラエティ。番組の最後にそのふたりをスタジオ(=王宮)に招き軽いトークをさせる趣向。
毎回見てるわけじゃないが、昨夜は西条秀樹のバリの別邸というのにとにかく目を奪われてしまったのだった。まさに豪邸訪問の趣で「すげー、すげー」と驚嘆の見入りよう。とにかく広くて、きれーなのだ。一見すると、豪華というよりも簡素なのだが、その贅沢なスペースと、こだわりぬいたバリ家具(おそらく金に糸目をつけない桁違いに高いやつ)やオブジェ、ひとつひとつがすべてオーナー西条秀樹がその目と感覚で材質感にこだわってあつらえた逸品ぞろいなので、やはり豪華このうえない。天蓋つきのベッドのおかれた寝室から臨むひろびろとした庭園には、南国の木と水の流れる池などが静謐な空間の中に配置されていて「究極の癒しの空間」そのものなのだ。すごいなあ。なんかこれを見ていると西条秀樹という人をとうとつに好きになり、結婚してーとかせまりたくなってしまう。ううっ、まさしく財産めあて? いやいや、こういうふうに精神空間を充実させることに神経とぎすますことのできる気持ちの余裕こそが好ましい。残念ながら既婚で子持ちでしたが。バリの高級な古木を買い求め、「いままでは僕ひとりのための癒しの場だったけど、今は家族で憩えるように」と子供用のブランコを自ら手作りするこりよう。賢人はよき父でもありました。
そのまま続けてみてたら、ラッキー。もう一人の賢人はアタシの好きな写真家・三好和義さん。いわずとしれた「楽園」写真家ですね。数年前に有楽町マリオンの上で行われた写真展をみて、楽園の風の吹いてくるような写真に呆然としたもんである。すごいよね、アタシの普段住んでいるところと、この写真の中にきりとられた風景が同じ地球とは思えないよ。しかもその風景は写真の中にとどまらず、本当にそこに在るのだ。なんでアタシはこんなこぎたないとこで暮らしているんだろう…と今日も今日とて呆然としちゃったのでした。いやはや。