唯川恵著『不運な女神』

さまざまな境遇で生きる、揃いも揃って男運が悪い女たちの小さな事件を綴った連作集。
さすが、当世の女心を気を衒わずに描写するのに長けてますなあ。母がボケてしまった娘の話では、自分の親がそうなったらというよりも、一人暮らしの自分がボケたらどうなるんだろうという方向に想念が…うーむ。

人は生きられなかったもうひとつの人生に、死ぬまで嫉妬しつづけていく

ホントにね…ふぅ。