酒井順子著『入れたり出したり』


『負け犬の遠吠え』で話題のエッセイストの近著。人間の活動のすべてを入れるか出すかを基本に大胆に分別しまくるエッセイ。
ンまい。おもしろい。ウチラがいつもなんとなく感じていながらうまく文や言葉にできなかった心のガラクタを、冷静な筆致ですべてきっちりと収めるべきところに収め、掻きたくても掻けない脳の痒さを解消してくれる本。例えが的確で「そう、そうなのよ〜」と肯きまくりっす。