銀座界隈

春来れどもまだ寒し、ひさしブリ銀座回遊
今朝はぽかぽかと暖かく駅まで早足で歩くと汗ばむ陽気で気持ちいいなあ、春だなあと、だが日差しが陰るや一転、まだまだオレは去っちゃいねーぜと北風ぴーぷー冬将軍さまが逆襲に転じるのだった。あー、さむっ。

そんなまだ寒い今日、Pさんと銀座ランチ&銀ブラ
〔Pさんにとっちゃどうってことない日常かもしれんが、私にとってはとーっもひさしぶりの一流店でゴージャスなランチだわ。ああ、うっとり。なので店は慎重に検討せねば〕というコンセプトで構想一日、つまり前日にネットでリサーチを行った。運良く個人のHPだがとてもよいレストラン評を載せているところを発見して銀座Lunch情報を印刷、持参、二人でさくっと最終選考し、第二候補のLINTAROを僅差でかわして7丁目のイタリアンレストランIL PINOLOへとむかった。場所は流行の飲食店が集結したわりと新しいGINZA GREENなるビルの9F、迷うことなく到着。行き先が決まった時点で携帯でさくさく席を確保したPさんはとっても手馴れて頼もしかった。そしてふと頭をよぎるコンセプト〔Pさんにとっては日常・・・〕、ふっ、やっぱりなと。

さて食したパスタランチは、

  食前酒  (スプマンテorレッド・オレンジジュース)
  サラダ   (生ハムサラダ)
  パン    (お替り可、オリーブオイルつき)
  本日のパスタ(いずれか一品)
      ショートパスタ : 季節野菜のトマトソース
      ロングパスタ  : ぺペロンチーノ
      チーズとポルチーニ茸のリゾット〔+\300]
  デザート(洋ナシのタルト チョコレートソース掛け)
  コーヒーor紅茶(コーヒーはエスプレッソも可)

食前酒にはスプマンテ、パスタは私がショートでPさんがリゾットをセレクト。これで1800円はかなりお得。食前酒とデザート&コーヒーだけでもう1800円の元はとれる。もはやメインはおまけみたいなもんだ。といってもそのオマケも手抜きなしですこぶる上等(いやだからそれがメインなんだって)、素材の生きたプロの仕事っぷりで、イタリアンなんて簡単な料理はもう外で金払って食べる気がしないねなんぞとうそぶく近頃のアタシのアホ傲慢さ(すっぱいぶどうの論理なんだよ〜ん)を目ウロコオチさせたのであった。接客もプロに徹してGood。そりゃもう親切で丁寧だもんで、「1800円のランチなのにそんなにしてもらってもうしわけないっす」と恐縮しちまうほどだ(って単にアタシがそういうのに慣れてないだけかも)。でもほどほどで慇懃無礼手前の感じよさ。パン用に供されたオリーブオイル、エキストラバージンなのは当然だがそれがとても新鮮で芳香が甘く、油的しつこさ絶無で美味。普段は出されてもあまりパンにつけることはしないのだけれども、今日はたっぷりつけてしまった。そういうとこもさすがだなあと唸らせる、ポイントいちいち高し。
と、かくもまあ下調べの成果ありやなしやで、めでたく★★★★(最高)なのであった。お薦めだよん。

食後に足を向けたのはPさんが王様のブランチで目をつけたというhpgrpなるビル。
築40年以上の古いビルを新装し、アートとファッションの融合というコンセプトで再生した今アリ様のアート空間。かなり面白いスポットなので、興味があれば検索してみてくれ。行ってみてくれ。アタシはかなり好きだがね。

hpgrp2Fでみつけた乳白色の陶器がとても愛らしくかなり惹かれた。ASTIER de VILLATTEなるフランスの工房作でひとつひとつが手作り、微妙にゆがんでるとこに味がある。手に取ると意外なほどに軽い。そして親しみやすい素朴さはどこにおいても何を載せてもしっくりしそう。縁に猫のオブジェがついた大皿、浅いバケツ型に取っ手をつけたようなマグがとくに気に入った。すぐに衝動買いできる値段じゃない、といってまったく手がでない値段でもないのが思案のしどころ。同じhpgrpの経営するカフェ jaja barが原宿のキャットストリートにあり、そこではこの工房の陶器でカフェオレを供するとの耳より情報を店員さんから仕入れた。ぜひとも食感(手作りなので咥え具合も違うとか)を味わいに行かねば。ふたりしてかなり惚れこみ、この足で原宿まで行ってもいいかもぐらいの勢いになる。まあとりあえず楽しみはまた次回にもちこすというのもよろしかろうということにしたが、しかし、Pさん、抜け駆けしそうだな…。ま、してもいいけど感想きかせてねん。

他にもイタリア・フィレンツェ修道院薬局サンタ・マリア・ノヴェッラの直営店やアップルストアなど、普段知らない裏銀座や新しい銀座の顔をあれこれと堪能した一日であった。満足。