伊坂幸太郎著『アヒルと鴨のコインロッカー』

今日ぼくは広辞苑を強奪するため隣人の河崎と本屋を襲っている…なぜこんなハメに?伊坂氏得意のタペストリー小説。
切り取られた断片が最後に一つの大きな絵を描き出す。絵が反転して思いがけない鮮やかなシーンを紡ぎだすその瞬間がなんとも小気味よい。冷静に考えると悲劇的な話しだけれどもね…。