藤堂志津子著『ジョーカー』

父に溺愛されたある娘の19歳、27歳、32歳の転機。
ひさしぶりにハードカバーでなく文庫本を手に取った。文庫のよさはラストに解説がついてるとこだね。作品や作者の意外な背景や、交流が知れる。本書は山田詠美で著者と友達らしい。へ〜、意外。山田さんの視点から語られる藤堂像にも、ほ〜ほ〜。しっとりした女っぽい着物美人だと想像していたけれど、広告会社で部下を使うバリバリのキャリアウーマンから作家に転身された方で竹を割ったような気性で酒乱ぎみな方だったと…。