山田宗樹著『死者の鼓動』

先天的心臓疾患の少女は親友の心臓を移植され一命を取り留める。しかし親友の死は果たして本当に事故だったのか?臓器移植がらみのサスペンス。
製薬会社でMRの経験を持つ著者による、緻密で正確な医療描写で臨場感が盛り上がり、ただのサスペンスに終わらず移植コーディネーターのジレンマなどの問題も描き出す。隠れた名作かもしれない。