三浦明博著『滅びのモノクローム』

日光の古い旅館の蔵に埋もれていたモノクロ16ミリフィルムがふたたび陽の光を浴びたとき、過去の残影が蘇る…2002年江戸川乱歩賞受賞作。
多少詰めの甘いところや主人公の魅力に乏しさがあるものの、脇役と謎とに支えられて最後までひっぱられる。カルト大西がかわゆし。