2004-07-17から1日間の記事一覧

中里恒子著『時雨の記』

鎌倉で隠棲したように暮らす四十代の未亡人と、妻子持ちの五十代の男性が重ねる逢瀬を情緒豊かに描いた黄昏文学の名作。 奇しくも「世界の中心で、愛をさけぶ」を読む直前に読んだのがこれ。死別による悲恋モノであるところが一致している。大きな違いは、年…