本日のよろこびごと。(936)


モノリス型 鳴子ロボット TARS必見(喜)
映画見てきたのでその感想〜♪

「ゼログラビティ」のノーラン監督による最新SF映画。
事前調査したところ「この監督によもや泣かされる日がくるとは!」という感想が目につき、なるほどと感動するつもりで見に行ったものの、どーもそういう感じにはならず。
ストーリーが急展開していくのを整理し消化し、モブキャラに感情移入して行間を想像し、時間軸に頭を悩ませ、などとにかくいろんなことに脳みそを使いすぎたせいかしらん。
でも面白い。上映時間3時間(!)の長さを意識したのは、終盤に「あ、トイレ行きたいな」ともよおしたときだけでした。
鑑賞後に面白さが増していくじわじわタイプの映画だと思う。見てる最中に理解しきるにはやや複雑すぎ、語られない部分も多く、見終わった後にもう一度おさらいしつつ補完していく作業が楽しい。全部わかったうえでもう一度見たいなぁ。でも3時間か…ふっ。
冒頭の、農家の子供部屋で起こる超常現象に「これはなにかの予兆か?」というくだりで、シャマラン監督の「サイン」の悪夢を思い出し不安になったのはアタシだけではないはず。杞憂でしたね。広げまくったSF的大風呂敷をきちんとたたんだノーラン監督の手腕はお見事でした。とはいえ煎じ詰めれば、四次元だの五次元だの言ってもなんだかんだで結局「家族愛最強−−っ!!」っていうお話です(笑)
特筆すべきはTARS(ターズ)というロボット。造形はモノリスのような黒い板状、必要に応じて鳴子の拍子木みたいな感じで腕が開き、驚くべき機動性を発揮して超頼りになるやつ。ユーモアのある会話も楽しめて、登場人物の誰よりもこいつの個性が一番親しみをもてたかも。だって主人公はエンジニアのくせに粗野だしー身勝手だしー感情的だしー…。ともかく、このロボキャラはかなりのヒットっす。
ネタバレしないように書いたら、全然具体性なくなっちゃった。まいいか。