本日のよろこびごと。(894)

さくらんぼてんこもり


郷愁と 背徳の実か さくらんぼ(喜)今日のおやつ、

今年は国産さくらんぼの価格が急落したような気がする。
もちろんそれなりの高級品もあるにはあるが、廉価なパック入りのがアメリカンチェリーと大差ない価格でスーパーにどっちゃり並んでいるのを見ると「あれれっ?国産なのに?」って思う。でもこれなら買えるじゃんとも。だから買いました。
安いのでてんこ盛りして遠慮なく食えるのがうれしいね。うん、おいしい。おいしい。んー、でも…
「そこまですごくウマいってもんでもねぇかも?」
と気づいてしまった。もちろん安いやつだからそれなりなのかもしれんが、この時期なら、種無しブドウ・モモ・プラム・晩柑などのが果物としてのウマさは数段上だと思う(好みはあるが)。ジューシーさ、甘味、酸味など。まあホントのこというと、この事に以前から気づいてはいた。そのうえで、たまに数粒をありがたく押し戴くほうがおいしいことも知っていたんだよね。
などと、さくらんぼ否定をしておいてなんだが、二つ房のさくらんぼを手に取ると幸福感でニマニマしちゃうし、一つを口に含んだ時に背徳感を覚える。ウキウキしたり、なぜか青春のほろずっぱさを喚起されたりする。そういったイリュージョンを伴うところが他の果物では得られない魅惑ポイントなんだとも思う。さくらんぼに対する人間の感情はなかなか複雑なのだ、たぶん。