本日のよろこびごと。(860)


クズの狂乱 スコセッシの セクハラ三昧(喜) 
TOHOシネマズ招待券の期限が1月末だったので映画みてきたよーん♪

いやあ、ガラが悪いわゲスいわ酒池肉林だわクズばっかだわ、でもまあ面白かったです。後には感動もなんも残らんけども、呆気にとられたわ。ゴージャスなゲスさを描かせたらやっぱりマーティン・スコセッシ監督はウマい。予算を湯水のように使い1セントたりとも余らすまいとしてるパッションがだだもれする本作は、
“ジョーダン・ベルフォート(英語版)の回想録『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を原作とした伝記・コメディ映画”
そうか、コメディだったのか…。まあ、“狂乱”だったのは確か。
会社というのは一握りの才人が稼ぎ、残りの凡人たちを養育する仕組みだと前にきいたことがある。この映画に描かれているのがまさにその極例。ベルフォートという稀代の天才株ゴト師が、無教育で社会の底辺でドラッグに手を染めたガラの悪い連中を引き連れ、オフィスを次々拡大しついにはウォール街の一流企業に肩を並べるまで至るくだりは、痛快というよりも狐につままれているようでよくわからんかった。あれよあれよで、まさに現代の錬金術。展開がクソ早い。
巨万の富を手に入れたクズたち。しかしクズはいくら金を持っても使い方もクズなのだね。ドラック・女・女、ドラック・女・女で酒池肉林。このあたりの描写のしつようさ、まさにスコセッシジジイの嫌らしさ全開。演技派のレオナルド・ディカプリオが容赦なくイキイキとこれに追随する。
ホントあまりにもクズすぎてエゲツなくて、最初の30分ぐらいで席を立とうかと思いましたよ。でもま、最後までみてたら、
「ああ、こーいう生き方もありだよな」
と。クズでなにが悪いんじゃいと。拝金主義万歳気分で高揚し、ネットで株を…なんてなことを考える。モラルなんてくそくらえ、やりたいことをやる、金が欲しい、女(男)が欲しい、そのために手段を選ばず生きるのも、貫けば、正直さが素敵!になるんだろうけど、己ごとき凡人が真似するもんでも真似できるもんでもないってことで幕引き。