本日のよろこびごと。(851)


ロストの若さ 福家の軽さ 隠蔽にあらば(喜)
連ドラ初回の感想〜♪

  • 『ロストデイズ』

別荘に集う7人の若者、テレビからは凶悪犯逃亡のニュース。いわゆる閉ざされた山荘パターンの定番もので、こーいうの大好物です。わくわくしながら見守った初回はたいした事件も起こらんまま…なーんだ、このままずっと「なにかが起きそう…で起きない」で引っ張られたりして?
7人いてもトリンドルぐらいしか顔面識別できないアタシはそこを把握するだけで精いっぱい。なんとかほぼ区別がつくようになり、人間関係も把握できたから初回は平穏なままでよかったのかな。縺れた関係が今後どうなっていくのか気になるし、まあまあのつかみ。

  • 『福家警部補の挨拶』

倒叙ミステリは大好物で、展開もテンポも悪くないんだけども途中で飽きてきちゃったのは何故だろう。美人で滑舌よくサブポジで出てくると光る檀れいも、主役をはるとやや面白みにかけるのかもしれん。ちと長ゼリフが単調。吾郎ちゃんの「刑事さん」「警部です」のテンドンは楽しかったから、コミカル要素はそっち任せなのね、きっと。
抜群の捜査力と推理力を兼ね備えた福家が捜査本部で、ってか、上司の吾郎ちゃんから疎まれて捜査から外されているのが解せず、最後の証拠とやらも「ああ、見間違いだったかも?」と犯人がかわせばそれまでで詰めが甘い。まあ、変人刑事はたいがい疎まれ、犯人がたいがい潔いのはお約束。檀れいが主役ポジに慣れて確変することを期待して、継続視聴。あ、チェロも効いてたね。

  • 『隠蔽捜査』

面白そうな俳優陣、面白そうな今野敏原作、面白そうな設定、なのにドラマはそんなでも。
リアルで骨太な良作をつくろうとしている丁寧さはわかるのだが視聴者を選ぶ。適当な人(古田新太)は飄々を装っているくせに目つきが悪く周囲をイラつかせ、正義の人(杉本哲太)は息子の部屋で違法薬物を発見しキャリア危機に青ざめ、誰もが誰かを疎ましがり、誰もが苛立っていて、幸せそうな人が一人もでてこないのが見ていてきついのだ。たまに「イタミンかよ」「美和子が嫁か」「あ、ラムネまで」とそんな相棒脳に楽しみを見出しつつ視聴していたが、重苦しさに滅入り途中でリタイア。