本日のよろこびごと。(828)


ブサイクと 言うかっこよさ 愛おしい(喜)
音楽にあまり関心のない自分も、ごくたまに耳に引っかかってツボった曲を何日も全力リピートしちゃうことがあります。ジャンル問わず、少し前はセカオワ「天使と悪魔」とか乃木坂「制服のマネキン」。で、おとといから急にツボってリピートしはじめたのがキスマイから派生したユニット・舞祭組(ぶさいく)の「棚からぼたもち」って曲。11/11スタートの音楽番組「Sound Room」*1の中で披露されたのが初出しでした。

  • 舞祭組(ぶさいく)の「棚からぼたもち」

ドラマで玉森君に目をつけてから彼の所属するグループKis-My-Ft2に注目してはいたけれど、このグループはスポットのあたる3人と“そうでない4人”のグループ内格差が非常に激しくて、見ていると心が痛くなるほどにあからさま。そのことがだんだんとストレスになり、
「やっぱドラマでだけ見てればいいや」
と。これってある意味ビジネスチャンスの喪失じゃないかしら。ところがこの舞祭組はそんな忌避感を見事に逆手に取ってしまった嗅覚がすごい。このプロジェクトは”そうでない4人”に対して発せられた、
「(シングルでのソロパートもないのなら)自分たちだけでCD出せばいいべ?」
というSMAP中居正広の鶴の一声が始まり。
曲タイトル「棚からぼたもち」から推察されるとおり、日陰の4人(横尾、二階堂、宮田、千賀)が日向の3人(玉森、北山、藤ヶ谷)を輝かせるための引き立て役に徹していたら、思いがけない幸運が舞い込んだというリアル・ストーリーを踏まえたもの。歌詞には自虐がふんだんに盛り込まれ“自信はない、輝きもない”“でも俺らいないとお前ら輝けない”だとかのメッセージや、「たすけてくれ〜!」のシャウトで、4人のファン心をチクチクと苛む実に意地の悪い構成になっている。まあ、そんな辛辣な歌詞を書いたのは中居氏なんすけども。
中居氏はN.マッピー名義で以前からアルバムの中の曲を何曲もリリースしている。SMAPを讃える歌や、自虐風味がたっぷりの曲。トイレットペッパーマンだとか、いろいろ。当時がっつりファンだったアタシは正直、
「もうマッピーはいいよ、普通にカッコいい君をみたかったんだよ…もうやだー」
とCDをカチ割りたくなったことが何度か。プライドを逆方向に振り切った彼らしいカッコよさを認めようという理性はあっても、心情的には、彼をピエロ扱いする世間にホントはカッコいい中居正広を知らしめてやりたかったのっ!というやるかたなさは消えず。
だから今この曲を聴いたコアな4人ファンの複雑な感情がわからんでもない。「面白い、うれしい」という人もいれば、「なにもここまで…」というモヤモヤをかかえて心を痛める人も当然いるんだろうなと。
でもね、カッコつけないで一生懸命やってる人間のカッコよさってのは心を打つ。魂が込められた歌ってのは胸に響くんだよね。技術云々ではなく、人を惹きつけるんだ。
っていうことが、実感できる曲になっていたと思う。中居氏は罪深いけどイキだから、そんですごく優しい人だから。歌詞の中に3人の名前もちゃんと隠されていて、キスマイが7人で完成系であることを忘れさせないのも心憎い。よっ、さすがSMAPのリーダー!
話をキスマイに戻そう。
“そうでない4人”の姿はもはやとてもかわいい。歌唱力はどうやらイマイチっぽいけども、顔は言うほどブサイクじゃないし、スタイルもそんなに悪くないじゃない。それになんたってダンスは文句なしにカッコいい!
なんてなふうに大好きになっちゃいましたよ、舞祭組のことが。4人の顔と名前を一致させるためにキスマイの公式HPで確認したりもしちゃったもんねー。今ではキスマイのMVをみても玉森君ではなく彼らを目が追うし。その結果、
「み、見切れてる…うっ、う、映ってない…」
という新たなストレスを抱えることになっちまったけども(笑)

*1:TBS毎週月曜よる11:58〜、MC:中居&リリーフランキー