本日のよろこびごと。(826)


街ゆかば 懐狙う 罠多し(喜)
あー、こわいこわい。東京に木枯らし一号が吹いてついに本格的に冬到来か?という気分でウインドショッピングなんざするもんじゃないです、去年に続きまたしてもダウンジャケットの罠にかかるところでした。
“ダウンジャケットの罠”とはすなわち、ダウンジャケットを見るとなんとなく試着して、そんでちょっとでも割引されているとものすごーく買いたくなってしまうっていうやつ。家に何着もあるのに、身体は一つしかないのに、なぜこんなに買いたくなってしまうのでせう。とにかく突き上げるようにわく購買欲に、ハァハァしてしまう。壇蜜のハァハァとずいぶん質の違うハァハァです。罠っていうより、もはや病気かも。人によってはこれがバッグだったり、マフラーだったり、アクセサリーだったりするんでしょう。いっときはマフラーの罠にかかっていたこともあったけれど、あれはまだ安かったし嵩張らん。それに比べてダウンジャケットはどうよ、まあーあ嵩張ること。しかも高額っ。
「頭を冷やせ。一晩考えよう、そうだそうだ、考えるんだ」
なだめすかして今日はなんとか売り場を離れられたものの帰路もずーっと、
「やっぱ欲しいにゃ〜、素敵だったにゃ〜」
と燻ぶり続け、や、やばい…。帰宅後、クローゼットを全開し、昨年熱に浮かされて購入したダウンジャケットたちを眼前につきつけ、
「着きれないほどあるじゃんか。ほら、これなんかまだ一度も出番がないし、これ以上買ってどうするの、やめろやめろ」
となんとか鎮静化しました。でも実はまだちょっと欲し…(自粛)
この季節、うかうかと売り場には近づいちゃいけませぬ。罠にかかったウサギになってしまいます。