本日のよろこびごと。(779)


年始餅、鰻、松茸、師走蕎麦(喜)
唐揚げ気分でスーパーに行ったら、今日は土用丑の日。惣菜売り場と魚売り場が大量の鰻に占拠されており、
「唐揚げはどこー!?」
あ、ありました、ほっ。鰻は大好きだけれども食指動かず。というのも昨日、スーパーのうな丼1380円、鹿児島産の小ぶりなの1匹分乗せを食べたのでね。横の中国産なら半額ぐらいだったけれど、少しぐらい高かろうともアタシは迷わず国産をチョイスします。だって中国産を食べると、
「鰻ってこんなんだっけ?」
途中で飽きてしまう。悲しくなってしまう。しばらく鰻が食べたくなくなってしまうから。
鹿児島産は美味しかった。身が柔らかい。脂がしつこくない。でもやはりスーパーのはスーパーなり。タレが甘すぎてネチッとしているところが、惜しいんだよね。やっぱタレは登亭が一番だなぁと何度目かの再認識。好みは人それぞれなので絶対とはいわないけれど、アタシには一番。ほどよく辛口サラサラのタレ、身はもちろん柔らかく口の中でほろりと解けてなくなる。
「待って、もう少しここに居てっ…」
舌が追いかけても消えてしまう、つれなさ。脂もしつこくなくさっぱりいただけて、だからこそ翌日もまた食べたくなるあの執着を呼ぶ。
食の喜びは日本の文化だ! 絶滅危惧種に指定されてしまった鰻様、美味しくいただいてこそ食材への感謝が増すというものです。