本日のよろこびごと。(636)


小栗旬 CMよりも ドラマがいい(喜)
超今更だけど、この夏唯一見続けた連ドラ最終回の感想を、ドラマ好き主婦マダムAさんとともに。

月9、終わったねー。
Aさん「月9…世間的にはもうさめてしまったと思うけど」
まあね(笑)。延長なしで駆け足の印象はいなめず、とはいえちゃんと抑えるべきところをおさえた悪くない最終回だったと思うわ。こういうベタなのが見たかったんだなアタシは、と潔く認めます。
「私も申し分ないです! このベタな感じ。大好きだわー」
小栗&石原さとみの空港のシーンとかね、超ベタ。二人のかわいさにキュンキュンしどおし。『完璧です!』のとびっきりの笑顔、それを見た小栗のハニカミ。とにかく二人の挙動が妙に幼くて可愛くて、きゅんきゅんだよ♪
「そうそう、小栗旬がかわいいんだ! オトコっぽいのにおかまっぽくなくかわいくなれる彼ってすごいと思った。久々に恋愛もので満足したわ」
でも話の展開はね、うーん。やっぱブラジルに行くって展開はなんとも唐突。主題歌の歌詞ありきであわせたのか、最初から決まっていたから主題歌で匂わせていたのか。小栗の仕事の意味合いとリンクさせたからうまいと褒めるべきかねぇ。だとしても、
「ずっと一緒にいる」
と約束していてたくせになんも言わずに離れるなんてアリ? 母親に捨てられたトラウマ、なおかつ信じていていた唯一の親友にも裏切られたばかりだということを知りながら。新しい会社を作った創始者の二人が抜けるのも性急かつ簡単すぎて、道理的によいのかなと。そこはドラマなんだとわりきるしかねーか。
「おっしゃるとおり、よく考えるとあれ?な設定とか展開とか多かったんだよね。下手な役者がやっていたら、それがすごく目立っちゃって満足できないドラマになっていただろうなと思う。だけど、それを超えてきゅんきゅんさせてくれたので、やっぱりドラマは脚本だけではないんだね。
今回はARATAの演技力が物を言ったという感じがなきにしもあらず。もしもARATAの役をジャニタレのだれかがやってたら…多分満足できなかっただろうなぁ」

うん、さまざまな展開上の消化不良を最後の小栗&新の和解で打ち消してくれたし新の功績は確か。
拘置所に面会に行った小栗が、
「教えてくれ。好きなのにつらいってどういうことだ?」
「会社のほうはどうなんだ」
「あれはなんとかなりそうだ」
「そっちは簡単になんとかしちゃうのに、お前って・・・ふふっ」
なごんだ〜。このくだりがあったから、ラストに裏切り者をまた会社に受け入れてもいいやって気持ちになれたしね。
「50億ください」
のくだりも気分いい落ちでした。いきなりでてきたJIテックの社長に救われた。石坂浩二、おいしすぎ(笑)
全体を振り返ると、母親探しやトマト農家など、とってつけたようなエピソードに時間を割いたのがもったいなかった。その時間があればNextInnovation社員(Wonder Wallについてきた3人以外の)の葛藤や全体のチーム感、石原さとみが「好きなのにつらい」と距離をとりはじめる過程、新の妹シェフとライバルシェフの関係変化を丁寧に描けたでしょうに。やっぱり惜しいなというレベルで、すごくよかったとは言い難い。
「ブラジルは、やっぱり遠くてもつながれるということを言いたかったんでしょう。今となってみればトマトは本当にストーリーにあんまり関係なかった(笑)。でもさ、以前だったら「広い空港で会えるわけないじゃん」とか、「搭乗する飛行機がわかるわけないじゃん」と思ってたけど、今ってわかるんだね。なるほどこりゃ普通の恋愛ものをつくるのも大変だよなぁ。ラブストーリーの醍醐味は“すれ違い”だもんね。今の時代ってリアルなすれ違いは減っている。そのかわり心のすれ違いは多くなっているかも。メール主体だから」
なるほど今は心のすれ違いを描くべき時代なのね。納得。
総括、キャストの演技で爽やかな幸福感をもたらしてくれたよいドラマでした。こういう月9らしいのが見たかったんです。