本日のよろこびごと。(622)


強そうな キャスト不在の ヒーロー物(喜) 
まだスタートしていないドラマがあったのね。ドラマ初回の感想〜♪

  • 『黒の女教師』

法律で裁けない悪を闇の女教師トリオが金を積まれて解決する、ダークヒーローもの。チープだし、脚本の練りもお粗末だったけど、水戸黄門的王道パターンでわりと面白い。でも懲悪してるわりにすっきりしないのも事実。もっとボコボコにしちゃえよ、手緩いと思ってしまった。
主演は榮倉奈々。立ち姿は堂々、クールな表情もなかなかお似合いだ。だがいかんせん声に迫力がない。決め台詞の、
『愚か者!』
もやや滑り気味。慣れてくればそうでもなくなるだろうか。
闇教師仲間に、市川実日子小林聡美。この人選は不思議。組み合わせに既視感がありすぎるせいで、ダークヒーローがそぐわない。榮倉と3人で夜の教室でトランプをして不敵な微笑をかわしているより、南の島かフィンランドでカフェをやってほのぼのしてるほうが似合うよなぁ、などとという先入観が先に立つ。
3人が小料理屋でお酒を飲んでいるシーンが妙に普通で和気あいあいだったりすることと、ダークな裏稼業をしていることのギャップがうまく繋がらない。
たぶん、このヒロインたちは完全無欠ではないのだ。今後彼女らはその普通さを残しているがゆえにピンチに陥ることがあるのだろう。
『変わった先生だね。でも俺は嫌い』
と言い放つ謎の転校生の動向も気になる。語り手としておかれた新任教師(木村文乃)のポジションがこれからどう変わっていくのかも楽しみだ。
でも続けて観るかは微妙。榮倉たちが追い込まれる姿を見たくないので。