本日のよろこびごと。(608)


遺漏ない 最終回ゆえ 欲がでる(喜) 
ドラマ最終回の感想を。観終わってすぐにと思っていたのだけれども、なんとなく気が乗らず、ちと鮮度が落ちてから書いております、あしからず。

終わっちったねぇ…面白かったねぇ。来週からコミカドの高笑いがきけなくなるとは淋しい限りです*1
さて最終回は、二転三転する法廷劇、ゲスト出演者たちによる最後のご挨拶登板、ミキ先生との確執の解消(?)、波乱あり、笑いあり、似非感動あり、そして綺麗な大団円。延長なしの1時間枠でよくもこれだけてんこ盛りできたもんだよね、すごいなぁ。積み残しは万能執事ハットリさんの正体ぐらいかしらん。コミカド父の計らいによる派遣との仄めかしぐらいはあったものの、おっさん、なぜにそこまで万能なのよ? 忍者なの? まあ、そこはわかる必要もないけどさ。
とにかく面白かった。入れるべき要素はすべてぶっこみ、蛇足もなくて面白かったからいいんじゃないの。これ以上最終回になにを望む。でもなんだろう、この物足りなさは…。第9話での演説にピークを見てしまったせいだろうか。
直近2話にわたり超社会派&コミカド変節か!?という“転”を置いておきながらすべてを茶番に帰させる”結”は、なるほどコミカドワールドらしくてニンマリさせてくれはした。だが内心では、もう一つ先へ踏み込んだ視聴者へのサプライズが欲しかったのだと思う。
“起”へとストンと再帰したとき、「おっ、これは続編ありかしらん?」と、それはとても嬉しい予感。なれど続編への欲が「まあ、このへんでやめておこうか」と用意していたはずの先の一手を温存させ、この物足りなさへとつながった気もせんでもないのです。 
最終回でのアタシ的ピークは、マユズミの投げた六法全書がコミカドの後頭部にクリティカルヒットしたオープニングのショット。いや、他もいろいろ面白かったんだけど…さ。
そうだね、続編があるとしたら法廷部分にもう少し理詰めの面白さが欲しいかな。「実はこんなんでました」とか「証言を撤回します!」とか裏工作による手品的離れ業ばかりが目についたので、論理的に積み上げた証言の中にハッとさせる小さな綻びを見つけてそこからすべてが裏返るようなそんなドラマ性を…いや、そんなのコミカドでなくてもいいか(笑)。
うん、なんつーか、とーってもコミカドらしい最終回でしたね。その点に関してはまったくもって文句なし。

*1:小池栄子の高笑いもね(笑)