本日のよろこびごと。(548)

日水土の“水”メインプレート


味と量 値段接客 すべて満足(喜)
ドラマ好きマダムRさんとアタシのなれ初めは高校時代の演劇部。今日は同元部員Hさんを含めた3人で銀座ランチ。
マダムRの“そのうち行きたい店”リスト筆頭のフレンチのシェ・イノへ…がHさんの「花粉症なので和食がいい」の一言で却下され、それならばとマダムが次に推薦したオーガニックにこだわった和食屋さんへ。
そのレストランの感想〜♪

  • 日水土(ひみずつち)

東京都中央区銀座1-21-13 有楽町線新富町駅近くの素材にこだわった和食レストラン。1Fが自然食品店で2Fがレストラン。ランチは、日(1500円)、水(2000円)、土(3500円)の3種類。日と水には+600円でデザートとドリンクをつけることができる。土はコースでデザート&ドリンク込み
事前のリサーチで狙い定めた“水”+デザート&ドリンクに3人のオーダーは一致。メインディッシュの魚か肉のチョイスでマダムとアタシは速攻、
「肉を!」「私も肉で!」
とみじんも迷わず。Hさんは高校時代と変わらずおっとり、
「アタシはお魚でぇぇ〜」
ところでこの日水土は、「和食が」というリクエストに呼応しての店選びだったが実はややフレンチテイストの入った和食である。さらに自然食レストランとの触れ込みも。この情報を知ったアタシの脳を真っ先によぎった不安は、
「量が足りなかったらどうしよう?」
大食いではないが、どれほど味が良かうろと量が物足りなければ恨み節を隠せなくなってしまう身上、文句はあまり言いたくないのだが…しかし心配は無用であった。写真をみてほしい。これがメインプレート、一つ一つの盛りがお上品にちょんちょんでなく、どかどか。さらに具だくさん味噌汁と七分づきご飯は食い放題、
「ほおっ、おかわりできるのかー!」
そのことが判明した時点でもはや量に対する文句は一切なくなった。
では味はというと…、
「あー、なんかうまいねー」
「このトマトも、すごいおいしー」
これだけの品数を並べておいて、どれ一つ落ち度がないとは何事だ。以前マダムRと訪れたタテルヨシノを攻めてくる料理とするならば、日水土は穏やかに諭す料理。芸術よりも、土着の気風を感じる。ただし大衆に迎合しすぎてもいない。ロースト肉から漂うのは一流フレンチ的な風格。
こだわりぬいた食材そのものを生かした一見素朴そうな料理の数々とみせかけて、実は完全にプロ仕様なのだ。つまり、できそうでできないってやつ。
料理に対する説明が丁寧だったのも印象が良い。こだわりの食材を遺漏なく説明してくれる。ま、これだけこだわりゃしたくもなるよね。ただワンプレート9品すべてを素材から調理法から丁寧に説明されすぎて、揮発性の高い脳ではあまり覚えてられずなんだか申し訳ない心地にも。どこかに書いといてくれよ〜ん(笑)
そういえば最初のアミューズ(野菜盛り合わせ)における説明も、なかなか脅しがきいていたっけ。盛られていた三切れのニンジン、その1本1本がすべて違うという説明、
「大きいカットのがフルーツニンジンで、ほかは○○の△△と、◎◎の××のものです。味の違いを食べ比べてみてください」
いやあ、まいった。
とにかくここはリーズナブルかつ本格的。こんなランチが1500円〜で頂けるなんて、さすがTokyo。デザートも含め最初から最後まできちんとおもてなしされた感に包まれて、腹も満腹。平日昼にコマダムたちで大盛況だったのもわかるねぇ。ぜひ訪れてほしいけれど、訪れるには予約必須かと。