本日のよろこびごと。(524)

緑のたぬき(関西)


恵方巻き 素直にノレナイ 鬼は外(喜) 
京樽や千代田鮨の前には午前中から人だかり、スーパーの惣菜売り場を黒い物体が占拠していた、つまり今日は節分ということだ。なんとなく恵方巻きを食べたくなるが、
「ダメダメ、そんな商業戦略の前に屈するようなことは!」
とむくむく起き上がるムダな反骨精神。そもそも恵方巻きを丸かじりするなんて習慣は子供の頃になかった。どこかの地方の風習で、それを全国区にしたのは明らかにどこかの企業の戦略だろう。別に悪習でないからいいけれど、でも自分はノセラレルものか!と毎年反発してしまう。
今年も恵方巻きを買いに行こうかどうしようか迷った挙句、夕食はカップ麺になった。カップ麺をそんなにしょっちゅう食べるわけじゃない。1ヶ月に1度あるかないか。だからひさびさのジャンクめし。今日のは関西風のだしのやつでちょっと楽しみに取っておいたやつ。
「うん、美味しい〜。関東風のよりこっちのが好きだわぁ」
それでもやはりラストのひと口を食べるころには、
「もういいや…」
とやや飽きてしまうのがジャンクの宿命。達成感よりもちょっと虚しい気分になるのだね。素直に恵方巻きを買いに行きゃよかったかしらん。