本日のよろこびごと。(325)


世の愛さを ひととき忘れる ドラマ好き(喜)
ドラマの感想っ。

  • 『生まれる』

2か月前に夫(三宅裕司)が急逝しその後妊娠が発覚、忘れ形見を産む決意をした3人の子持ち主婦51歳(田中美佐子)。高年齢出産に挑む母と、その家族の葛藤を描く異色ホームドラマ
家族の葛藤は高年齢出産以外にもてんこ盛り。長男(大倉忠義)は自分が実子ではない事実を突然突きつけられたうえ生物学上の父に金をせびられ、次男(中島健人)は幼少時に完治したはずの白血病が再発しそうな気配。いまのところ大きな問題を抱えていないのは女性誌の編集に携わる長女(堀北真希)のみ。たまたま高年齢出産をテーマにした記事の取材に奔走中で、己の母の妊娠を知らされ、目線を他者から当事者へ180度変換せざるをえず困惑を隠せない。
物語のパーツを丁寧に説明していく初回。悪く言うと古臭いけれども、テーマに奇をてらった分、演出には奇をてらわないほうが安心して見られてよいともいえる。それでも、やっぱ傍流の長男と次男のかかえる爆弾がちと大仰な気が。
内容のわりにトーンは軽やか。オーソドックスなホームドラマの手順を踏んでいる安心感。なにせ中心となるのは、田中美佐子三宅裕司夫婦だもん、キャスティングをみただけで、深刻になりすぎず、しんみりもしすぎないことは必定。
「絶対毎週見るぞー!」というほど強く惹かれはせんが、「なんとなく時間になったら気になって見ちゃうかも〜」。

  • 『アスコ―マーチ!』

嫌々ながら工業高校に入学した女子生徒の孤軍奮闘ぶり?を描く学園ドラマ、なのかな?
ステレオタイプの登場人物の描写にちと苦笑。特に工業高校や町工場をあからさまにバカにするエリート大学生らに至ってはもはや陳腐すぎてがっくりの領域。
でも主人公の武井咲のはつらつとした魅力は好感持てるし、同級生の男の子らも、派手ではない工業高校版イケパラで期待度高し。初回に早くも懐柔されたネジ工場の息子がヒロインの相手役になるのかな? 彼、ときどきキムタクっぽくみえるんだけど、本人も少しは意識してるのかしらん。「新婚なんで」を決め台詞にする勝村政信はいいアクセント。
こういうベタな青春もの好きなんでナガラ見には最適。