本日のよろこびごと。(284)


徳重に 母性本能 くすぐられ(喜)
ひさびさにドラマの感想を。2週分の放映が終わっていまさらだけども、なんかねぇ、かばってあげるために書くみたいな感じ。わかるかなぁ?

ほい、いわずと知れた奥田英朗さんによる白ブタ精神科医が破天荒な活躍をする悪ノリ小説が原作のアレです。
過去にドラマ化、アニメ化何度もされており、そのたび、
「伊良部はこいつではない! 自分の中では○○だ」
みたいなことを口角につばを溜めて主張するやからがワラワラ沸いて出る、それだけ思い入れがある人が多いキャラDr.伊良部一郎。今回はことさら原作ファンにとっちゃあ「イメージが違いすぎる!」とわめきたくなるんじゃないでしょうかね。なんてったって徳重聡だもん。
第二の石原裕次郎として爽やかイケメンデビューをはたしてからいままでイマイチはねることがないままだった彼が、いきなりの主役、しかも新境地に挑戦し、破天荒キャラをタガのはずれたコメディ演技で熱演…し、してはいるものの…ねえ、やっぱり優等生的なガンバリが垣間見えてしまう物悲しさなのです。ううっ。
でもね、なんかアタシは嫌いじゃないんだな。っていうか、好きだ。手に余る役をあてがわれていっぱいいっぱいで、それでも切ないぐらいにがんばっているその姿をみてるの。子供のお遊戯を見守る母のように両手を握り締めて、
「がんばれー、がんばれー!」
はい、ドラマの楽しみ方としては間違ってます。そして徳重君にも失礼極まりない。すみません。
『お注射しましょうっ! マユミちゃん、かもーーん!!』
とエロ看護師マユミ(余貴美子)を呼ぶ満面笑顔の徳重は、すがすがしいほどに痛々しい。その痛々しさが、たぶんいつか、そう、このドラマの最終回をむかえる頃には見慣れ、癖に、あるいは快感に変わるんじゃなかろうか。そうなるといいなぁ、だから見守ってしまうのです。