『ジェイン・オースティンの読書会』

  • 2008年米、脚本・監督:ロビン・スウィコード、原作:カレン・ジョイ・ファウラー出演:エミリー・ブラントマリア・ベロ、エイミー・ブレネマンほか
  • あらすじ:愛犬をなくした独女ジョスリンをなぐさめるため、J・オースティン6作品を主題とした読書会を開催することにした離婚暦6回のバーナデット。「彼女の作品は人生の解毒剤よ」。参加者は5人の女と1人の男、1ヶ月に一度、計6回開催される読書会を重ねるごと、彼らの実生活とオースティンの物語と微妙にリンクして、ラストはオースティン的ハッピーエンド。

読書会、楽しそうだね〜。
読書会に参加するにはテーマとなる書物を読んでおくことが必須。そしてこれも予習が必要な作品でした。
とりあげられるオースティン作品は、「エマ」「マンス・フィールドパーク」「自負と偏見」「ノーサンガ僧院」「分別と多感」「説得」。
どの作品を知ってますか?
アタシが詳細まで覚えているのは「自負と偏見」「分別と多感」、あと「エマ」は映画をみたけどうろ覚え。
いずれの作品にも精通しておれば、ふいに登場人物について「きっと同性愛者だったんだわ」とか「あなたはエマのつもり?」など語られても、すぐに食いつけてもっと楽しめたんだろうなぁ。たとえば"ちびまる子ちゃん読書会"があったとして「彼って花輪君みたいだよね」と言われたらすぐに「あ〜、たしかに!」とうなづけて笑えるじゃない? そーいうの。オースティン作品の内容や、登場人物について語るセリフにある含みをもらさず汲み取ることがすべてできたらもっと楽しかろう、そこんとこが悔やまれます。
もちろんわからなくてもある程度は前後関係で類推できるけども。群像劇としてふつーに楽しめたので、読んでないオースティン作品についてもどこかで読んでみたいなという気になった。特に、心が離れてた夫婦をふたたび結びつけた「説得」の中の手紙とはどんな内容だったのかは、押さえときたいなと。でもそれよりもっとSF『闇の左手』(ル・グィン著)を読みたくなってしまったのは何故か? それは映画を見ればわかります。ちなみに原作者はヒューゴー賞とかもとっているSF畑出身者らしいです、なるほど。