「ライラの冒険 黄金の羅針盤」


3月だけど、もらったチケットで「ライラの冒険 黄金の羅針盤」をみた。まだロングランしてるみたいなので感想を残しとくね。
ところで原作のお話はご存知か?
ライラの世界では人間はダイモンとよばれる分身(動物の形をしている)を常に連れ歩いていて、他人のダイモンに触ることは非常にタブーなのね。このダイモンを切り離せば子供に悪意が芽生えず純粋なままでいられると考えた学者たちが実験のために子供をさらう、それをライラが救出に行くというのがパート1の大まかな筋なのだが、これ、すごーく素直に考えると、ダイモン=性器で、切り離すってのは去勢してるようなものじゃないのかしらん。こんな明確な暗喩がある子供向けの小説ってどーなの? こんなことを考えるのはアタシが不純な大人だからだけどってのは否定しないけども。
映画としては、原作を知らんので、えっ、えっ、えっという感じに話がとぶとぶ。
なんでそーなるの?あんたはなにがしたいの?え、あなたは何者?を説明されないままに置いてけぼりを食うこと数え切れず。
たぶん、
「らいら、かっこいー!」
「クマきたー!」
「おひょいきたー!」
「ニーコールびじーん!」
「魔女もきたー!」
と感覚的に楽しめる人(=子供)には楽しかろう。理由やつじつまが気になって仕方ないような理詰めで見るサガのあるアタシには納得いかないまま、今ひとつ乗り切れず。
まあ、ライラは美人でよかったがね(子供の割りに妙に完成されたお顔立ち)。
それとおひょいさんがねー、妙にかっこよかったんだ。
「なんでこのおひょいはこんなにかっこイーんだ?」
「だからそれはおひょいじゃなーいっ!」
などと一人脳内乗りツッコミをなんども続けてしまうほどに、あ、またおひょいだ。かっこいー!だからおひょいじゃ…みたいな。ときどきふいに現れてはライラの苦境を救うおいしい役まわりのおじじがおるの。この偽おひょいは、サム・エリオットとかいう役者さん。
ライラの凛々しい美貌と、かっこいいおひょいだけでも見る価値ありかな。あと、リアルに動くクマさんとか。
お話はなんかなぁいまいちだなぁだけど、ナゾな部分も多く、かかわったからには最後までみとどけたい。というわけでチケットくれたchakousariちゃんには続きの前売りもおねだりしておきました。
ヒットしないことにゃ続編もままならんので、宣伝のために感想をかいてみました。これを読んで、映画をみたくなる人おるかのう…。