ザ・リッツ・カールトン東京の思ひ出


初めて東京ミッドタウンを訪れたのは先週の平日の夜。
平田牧場レストランの金華豚カツ定食で腹ごしらえをして、夜の庭園なんぞをそぞろ歩いて、「お茶でもしようか」という話になり、ミッドタウンの中をうろつくも茶屋系は21時閉店が多くてゆっくりできそうもない(後でHPでみたら、もっと遅くまでやってる店もあったみたいだけど)。どうしよう、六本木の夜へ繰り出すか、スタバにするかとゆきつもどりつ、でもさせっかく東京ミッドタウンに来たのにそれも悲しいよね、ここは思いっきりオノボリサンらしく、などとリッツカールトン45Fラウンジ&バーへと乗り込むことにいたしました。アタシ、ジーンズだけどいいんでしょうか…。
摩天へ通じるエレベータは音もなくあっという間に45Fバーラウンジへオノボリサンらを連れてゆく。天井高くリッチ感あふれるムーディでフォーマルな感じのラウンジ、にこやかに歩み寄るギャルソンねーさんにキョドるアタシ。しかし場数を踏んでいる連れは「ふたりですけども、お茶とかできますか?」などと気後れゼロのたのもしさ。「本日は生演奏のチャージでお一人2500円いただきますがよろしいでしょうか?」といわれても「2500円だってどーする?」などとアタシに確認する余裕綽綽。ああ、たのもしーわぁ。今宵の予算は5000円、メシが2000円ですんだので3000円までならば出せまするよ。なのでとりあえず「せっかくだから」とお返事。
窓際は空きがなく最初に案内されたのはピアノ近く、しかし窓際があくと「あそこ空いたので移らせてもらえます?」と要求。これはすんなり許可されて、絶景な夜景をぞんぶんに堪能。これはね、ムリを言ってでも窓際をとるべしです。ぜんぜん「せっかく」の価値が違います。
ドリンクメニューをぱらぱらめくったあとに「ワインリストをみせてもらえます」などといってわがままをいい、「シャンパンはなにが?」などアレコレとギャルソン姉ちゃんを質問ぜめにする連れ。あげく「やっぱりビールでいいや」など。その傍若無人もといマイペースぶりにいたく感心。歳はたいして違わんのに、この大人度の違いはどこから来たのかしらん。
ラウンジの中はハイソと言い切るにはすこしばかり悪趣味なアート仕上げではあるものの、やっぱリッチやのう。でも「やっぱ六本木だね。客層がよくない」。確かにアタシラの斜め後ろには恋人どうしと呼ぶにはナマナマしすぎる歳の差カップル、「同伴か?」。そうしたよくない客層のいったんは間違いなくオノボリサンでジーンズなアタシですのよ、しくしく。
生演奏と超絶景!を堪能し、ごくごくふつうのバドワイザーハイネケンを一杯ずつ惜しみつつ飲んだ約2時間のリッツカールトン体験、はたしてそのお値段はふたりで7600円(税、サービス料込み)でありました。おたかーいビールだねえ…まあ、せっかくだったし…と思いつつもやや釈然としないアタシ。平田牧場は2000円で満腹だったのにと思う女にリッツカールトンは猫に小判、豚にトンカツ。
さてさてリッツから夜景をみながら思ったこと。たぶん連れもおんなじ気持ちだったと思うけどもさ、こーいうとこは殿方とこそ来るもんだ。あーあ。