アタシの血はいらんのかいっ!?


バーゲンシーズンですなぁ。
久しく遠ざかっていたバーゲンでしたが私的景気も回復してきたので、あっちゃこちゃ覗いてセーターやら靴やらを補充しております。いやあ、買うって楽しいのう。
さて、そんな楽しいお買い物の合間、耳にとびこんできたボーイスカウトボーイソプラノ
献血にご協力ください〜」

「おお、献血もひさしくしておらん。よし、やってやるか」
などと反応したアタシ。ふと良いことをしたいなどと魔がさして、いそいそ献血ルームへまいりました。なんかえらいわーとか思いながら。
ところがです。なーんと、献血ルームでお断りされてしまっちゃったのです。理由は、英国渡航歴。そう、プリヨンさまです。
問診票の「イギリスに渡航したことは?」という問いにYESと回答したらば、医者の問診で、
「ほー、それは正確に平成何年のことですか?」
「へっ、そんなことを言われても確か10年ほど前に3週間ばかりの短期語学留学で…」
「ですからそれは平成8年?9年?」
「い、いやあー…(ぽりぽり)」
「時間が掛かっても良いから思い出してください」
さあ、さあ、と詰め寄られ、追い詰められて、つい、
「えーと、会社を辞めた年だからたぶんxx才のときかなあ」
「今はxx才ですか、じゃあ11年前ですね。平成8年ということになりますね」
「え、えーと、た、たぶん」
「計算すると平成8年ですね」
「あー、うー、はあ」
「ですね」
「たぶん…」
なぜこんなに医者がこだわるか。実は献血の規定で、昭和55年から平成8年までに英国に1日以上滞在した人は献血不可ということになっているのです。で、これが平成9年以降であれば6ヶ月以上の滞在なら、となる。わずか1年の違いで狂牛病の危険性が大きく違うということなのですな。で、アタシは平成8年ということになんとなくされてしまい(いい加減に回答したアタシが悪いんですが)、
「じゃあ献血はできません」
「え、できないんですか」
「できません」
「い、一生?」
「はい。残念ですが」
と宣告されてしまったのでした。これはかなりショックですよー。だってアタシの血に役立たずの烙印を押されてしまったのだもの。汚染されてる可能性が高いってことでしょ。でね、暗い気持ちでお家に帰って確認してみました。そしたらイギリスへ行ったのは、なーんだ平成9年じゃん。ほっ。
でもなあ、なんだかバツが悪くて二度と献血ルームには足を踏み入れられなくなりそう。アタシの献血記録には既にプリヨンの汚名が入力されてしまったであろうし、それを撤回するのも揉めそうで。あーあ、なんだかなあ。いいことしたいと思っただけなのになあ。