『硫黄島からの手紙』

打ちのめされました、いろんな意味で。まだちょっとあれこれを語る言葉を持ちません。
これをなぜ日本で撮れなかったのか、戦勝国であるアメリカ人に撮られてしまったことに対する複雑な思いがあります。残念ながらいまだ日本ではこういう映画を作ることには心理的にも政治的にもタブーが大きすぎる。中学生当時、体育館に全校生徒を集めて映画鑑賞会と称し『戦場に掛ける橋』などという映画を見せられた世代のアタシは「やられた…」という気持ちです。イーストウッド万歳です。
謙さんはもはや別格として、二宮君、彼は大きなハードルを越えましたね。若手を代表する演技派俳優としての地位を確立したことは間違いなく、今後の活躍が怖いほどです。
余談ですが(余談しかできません)、渡辺謙さんの秋吉好古(『坂の上の雲』)を渇望する気持ちが沸いてきました。NHKでのドラマ化のキャストはまだ発表されていないので可能性はあると思いますが、違ったら残念。