ドラマ『14才の母』


このドラマすごい…。
主役は『女王の教室』の子だよね。女の子ってあっという間に大人っぽくなるんだ。んでもってすごく上手くて、キラキラしてる。周りの大人たちが彼女にひっぱられて手を抜けない空気になってる。いいものを作ろうという空気が生まれてる。
今日は第二話。娘の様子がおかしいことから何かを察した母親とともに産婦人科を訪れ、妊娠が現実のものとなる。優しい父親から「お前なんかもう娘じゃない!」と罵倒される。ぬるくて、普通が楽しかった日々の崩壊が一気にはじまり、今後もさらにしんどい事ばかりが待ち受けていそうな、予感というよりも確信。ドラマの公式HPには「周囲から堕胎を迫られ孤立無援となった少女が見つけたたったひとりの味方はお腹の子供だった」と言うようなイントロダクションがあるので、どうみてもこの先には切なくて辛い展開は避けて通れそうもない。ゆううつだ。見とうないのう…。
不安の種はそれこそいくらでもある。でも救いの光もいくつかちらほら。光は淡いけどそのうちきっと大きくなりそうな、ってかなってくれ。
母親(田中美佐子)。田中美佐子ならばきっと早いうちに娘の味方になってくれそう。葛藤や不安や惧れが先に立っている今でも、なんとか一生懸命理解しようとしている。産婦人科医(高畑淳子)。「じゃあ診察をします。お母さんは外にでてください、プライバシーですから」ときっぱり。14歳の少女の人格を認めているところ。妊娠を告げるときの感情を廃した職業的な態度。きっと力強い支えになる。*1胎児の父親である15歳の少年。ふたりがまっすぐに好きあっていること。逃げようとしないとこ。喧嘩をした同級生。「本当に人を好きになったことがない人にはわからない!」と言っていた。さほど親しい間柄ではなさそうだけども、本当に人を好きになって身ごもった少女の気持ちを、近しい人たちよりも先に理解してくれそう…してください。
はは、思いがけなくも、なんかだいぶ気持ちがドラマに入り込んでしまったよ。日テレのドラマを甘く見ておりました。こんなすごいの作れるんだ。もちろん志田未来あってこそだろうけど。とにかく志田未来志田未来志田未来。この早熟な女優の“今”を見逃しちゃいけないという気がする。

*1:高畑さんのシーンは短いながらも印象的。『魂萌え!』への期待が高まりました