『大いなる遺産』
- 1997年米、監督:アルフォンソ・クアロン、原作:チャールズ・ディケンズ、出演:イーサン・ホーク、グウィネス・パルトロウ、ロバート・デ・ニーロ、ハンク・アザリア、クリス・クーパー、アン・バンクロフト他
アン・バンクロフトの狂女っぷりには女優魂を感じ、グィネスの腰のくびれには「うおおぉー、なんちゅーくびれじゃ!」と心で悲鳴をあげ、己の腹肉への憎しみと哀れみがふつふつ。しかしあれですな、イーさん姉ちゃんといいグィネスといい諸悪の根源ババアといい、女はみんな気まぐれで身勝手で、その行動はかなり理解不能。人が水を飲んでいるとその口へいきなり舌をつっこんでくるわ(おいおい)、いきなり立ったままあえぎだすわ(うーむ)。なのに男性陣はそろいもそろって根はいい奴ときたもんだ(特にジョー…泣けるぜ)。監督に極度の女性不信疑惑浮上。過去になにかあったのでせうか!?
でさ、(あ、ここからネタバレね)
ラスト。二人が廃墟で再会し和解するシーンでイーさんに、
「僕たちにとってはなにがあったかなんて過去には意味がないんだ」
みたいなことをホザかれたときにゃアタシは呆然。
「てめーらに意味のないもんをアタシらはみせられてたのかっ。いったいどーゆーことよっ!?」
ねえ、これ、もしかしてすっごい駄作? デニーロのでるとこだけ別の映画みたいだしー、それを存在感といえばいえなくもないがー。うー。