『最後の恋のはじめ方』

大学時代にこっぴどく振られた反動で恋愛コンサルタントとなったヒッチは、自分の恋愛だけはいまだにオクテ。ところがバーで出会った女性に一目ぼれ、その彼女はゴシップ誌の記者だったためにややこしいことに…軽妙なラブコメディ。
ウィル・スミスってコメディセンスあるよね。彼の作り出す笑いって、リズミカルでスマートなのでアタシは好きです。スーツ姿のかっこよさはMIBで折り紙つき。そんな彼のよさが存分にいかされたラブコメでした。
ヒッチ(ウィル)は、財閥令嬢(いかにもモデルがいそう)に片想いしているデブでドジな会計士アルバートへの恋愛コンサルティングをはじめます。NYでそんな職業が本当に成立するのかどうかわかんないけど、まあ、たいした家に住んでること。報酬はいかほど? それはともかく、このデブ君への恋愛指南と、ヒッチの恋が平行してお話がすすんでいく。デブ君の笑いもベタだけども和みます。「ダンスはできるか?」とヒッチに聞かれて「得意だよ」といって、ハチャメチャなダンスを披露するとこなんざ、キュート。デブの魅力全開ですね。デブ君のお目当ての令嬢も、つきあってみれば気取ったところがなくてわりと気さく。ところがねえ…ヒッチの彼女がいまいちイカサナイ。ゴシップ記者だもん。古今東西問わずいい加減な取材で、書かれる相手への迷惑も顧みずに記事を書くことができちゃう身勝手なもの。そーいう職業に就いている彼女も、やっぱ相応のモラルしかないとこがあって、それでちとヒロインの魅力が半減なのでした。