『シングルス』

シアトルの20代後半独身男女の嬉しもどかし恋愛模様
アメリカ人ってもっと大胆かなあと思ったら意外と小心で可愛らしい。女にだらしないロッカー(だからこそのロッカーだけど)を演じるマット・ディロンのうつけぶりがよいねー。シングルたちの恋愛模様というと『フレンズ』と比較しちゃうけれど、こちらはもっと等身大で自立した感じ。キラ・セジウィク以外の主要メンバーは、ちいさな中庭を囲む2階建てシングル向けのフラットにひとりずつ独立して住んでます。お金はないけどそれぞれの個性あるインテリア、干渉し過ぎない隣人さんたちのいい関係。キャンベルが彼女に窓の明かりを指差しながら「あの部屋は…」とひとりずつ説明していくと「まるで家族みたいにいうのね」。なんかいいなあ。でもアタシみたいにいつまでもシングルでいるやつばかりが集まるとそのうち独居老人たちのお城オールズになっちゃう。まあそれもいいか。