『アメリカン・サイコ』

これ、相当一緒に見る人を選ぶ映画だな。推薦してくれたネピアさんと劇場でみたかった。きっと二人してあっちこっちで大笑いして場内のど顰蹙をかいまくったことであろう。ともかくあちこち抱腹ぜっとー。
最初はあそこだ、マスクをしてワークアウトするとこね。へんなビデオをみている気分になりました。まあ実際、主役のサイコ兄さんはへんなビデオみてたりするし(笑)。いちいち鏡で自分チェックをするナルシーなとことか素敵。ばかばかしさの極めつけは名刺合戦だな。よーわからんが、おもしろいっ! ああそうそう、自分よりいい名刺を持っていた同僚君を殺しにトイレに追いかけていったとこなんざ、いやもう最高!
(あ、ネタバレします)
皮手袋で首を締めようとしたら、その手にキスされてあげく
「君も僕を欲しいんだね。僕も君を欲しい…もう一度」
なんてせまられてたじたじする展開はまったく予想外。でも「もう一度」ってことは一度はあったのね、めくるめく夜が。ちなみに主人公も同僚君も男性です。同性愛体験ってのは紳士のたしなみだったんだろうか。
クリスチャン・ベイルは懐かしい名前だなあと思ったら『太陽の帝国』の主役の少年なのでした。まー、ムキムキと育っちゃって。存在感を放つウィレム・デフォーが実は知り合いの会社の社長にそっくりだったなんてことに気付きました。どーでもいいか。あと、主人公の婚約者がリース・ウィザースプーン(『キューティブロンド』なんかでおなじみのコメディエンヌね)だったのはみっけもの。
あー、それにしてもいちちバカだよー、突っ込めるよー、この映画。原作もこんなにバカなのかしらん? 映画自体は何度もみたいとはそんなに思わないけど、1度はみておかないといけないカルトギャグ映画よね。人によっては、スプラッタだし人の命を軽視したとんでもない不謹慎映画だ、けしからん!ってことになるかもしれんけども、えーと、社会風刺ですから、これ(たぶん)。