『トスカーナの休日』

• 2003年米伊、監督：オードリー・ウェルズ、原作：フランシス・メイズ、出演：ダイアン・レイン他

先に見た友達から「ダイアン・レインのプロモーション映画」とのイマイチな評を聞いていたのが幸い。確かに一言でいうとその通りダイアンのプロモですね。
トスカーナの美しい風景（童話の挿絵みたいなの〜）とか、かなり個性的なイタリア人たちやら、出稼ぎのポーランド人たちとのふれあい、「イタリア男は女をくどくのが挨拶みたいなものよ」なんてお約束のエピソードがあり、「君の美しい瞳の中で溺れたい」と女をくどくイケメンイタリアン男とのロマンスもある。かと思えば、「もう帰ります。これ以上ここにいると妻を裏切りたくなってしまう」と自制心のきいた大人のイタリア男も登場する。彼はかなりいいやつです。そもそもトスカーナに来るきっかけになったのは離婚の痛手を癒すためで、ゲイ・ツアーへ参加したから。なぜゲイ・ツアーかっていうとチャイナ系の妹（？）がレズビアンで、ついでに彼女の人工授精出産なんて仕込みもアリ。などなど、おいしいネタはたくさんちりばめられているのだが、どれもがうまくからんでこないのよね。ピントがぶれすぎていてる感じ。エピソードが相乗効果を生んでこそ映画として成功すると思うの。
でもま、いいか。イケメンにくどかれたダイアンが、その喜びをベッドでばたばたしながら「アタシもまだまだイケテルんじゃん！」と喜びのた打ち回るシーンなどがかわいかったので。
でもこの映画ではトスカーナに住みたいとはあまり思わんのぅ。トスカーナの魅力があまり伝わらなかったのは失敗じゃない？