『ニューヨークの恋人』

タイムスリップしてきた19世紀の公爵とNYのキャリアウーマンのロマンティック・コメディ
まあ軽くゆるく楽しめました。メグ・ライアンはやっぱこーいうのをやらせると追随をゆるしませんのう。かんしゃくもちの役でもうざさが半減するもの。まあ、いつもどおりのキュートなメグでした。こんな髪型もよいねー。まねしたくなりました。
いつもどおりならぬのはヒュー様、ってヒュー・ジャックマンね。ジャックマンでたいがい思い出すのは、もみあげワイルドニュータントX-menですが、この映画の彼はものごしも表情も髪の毛から指の先までエレガントで本当の公爵様みたい。品格があります。もみあげがないだけでヒトってこんなに雰囲気がかわるもんなのか…。さすが公爵はレディに対する気配りもばっちりでそのうえロマンチスト、あれでメロメロにならなかったらウソでしょう。オンナならうっとりせずにいらりょうか、という感じです。現代に現れた公爵の驚きやおぽんちなとこも素敵。犬のうんちをめぐる婦警とのやりとりなぞ秀逸。
DVD特別編なら、特典映像のカットされたシーンもお見逃しなく。ヒュー様の入浴シーンがみられます。うはー。入浴につきそう執事オーティスとのシーンがいくつもカットされていたのはちともったいなかった気がちと。オーティス、いいキャラだったのに…。それに執事とのシーンに貴族様の浮世離れした生活が表現されててよいのにね。
肝心のストーリーはせっかくのタイムスリップ設定なのだからもう少しひねりを、とSF好きのアタシの血は不完全燃焼。でも、ロマンチックコメディからあまり視点がぶれないように、そのへんをさらりと流したのは作品的には正解か。なぜよりによってメグのもとに彼が導かれてきたのかという因縁の種明かし(といってもとってつけたような話だ)もカットされたシーンとなっておりました。これはGoodJob!
劇場でみたら、「え、これで終わり?…ひねりがなさすぎー!」と文句たれ…いや、ヒュー・ジャックマンのカッコよさで許しちゃったかな?