『メラニーは行く!』

NYで成功した若手ファッションデザイナーメラニーはNY市長の息子で富豪でハンサムな申し分ない男からプロポーズされてこの世の春だ。わっはは。だが実は7年前の20歳のとき若気のいたりで結婚したまま離婚未成立のダンナがいたのだった。ちってーへんだ、さっさと離婚しなくっちゃと故郷アラバマへむかったメラニーだったが…けっ、嘘つきシンデレラはやけぼっくいに火がついてってそんなオチでいいのか?なロマンスコメディ。
あ、ごめんいきなりネタばれしちゃいました。でもさそんなのネタでもなんでもないよね。なんのひねりもない話だもん。「本当にいいのか?」と噛みついているだけあってアタシは納得しておりません。あんなに献身的で優しくて何があっても受け止めてくれる懐の深さがあっておまけに金もある王子様にあんな仕打ちはないでしょう。しかしよくよく考えると、あんな自己保身女とゴールインするよりは、王子様にとっては最良の結果だったのかもねという気もしないでもない。王子様がとことんいいやつで泣けてきました。そのプロポーズもすげーロマンチックで、そこが最大の山場ですが、まぁ、冷静に考えるとちょっとやりすぎ。うーん、お坊ちゃまってもしかして、うっすらおばか?
とにもかくにも主役カップルのキャラがどーにかしてくれよこいつらをよっ!と思うほどにイヤんでアホですが、それを補ってあまりあるほど周囲のキャラがキュートなのでトータルとしてはまあ鑑賞に堪えるのではないでせうか。アタシとしては育ちのよさげなホモ兄ちゃんと黒人デザイナーが今後どーなっていくのかをもっと見たかった(って、本編では一瞬きりでサイドストーリーともいえないもんに食いつくなよ>オレ)。
あ、いかん。またけなしすぎてクレームがつくかしらん?