金魚売りのなぞ


不思議である。竿竹屋さんもそこそこ不思議だが金魚売りはもっと不思議だ。豆腐やアサリしじみ売りなら「と〜ふぅ〜、とーふっ・・・と〜ふぅ〜、とーふっ♪」 母「○○ちゃん、朝ごはんに豆腐を買ってきて」「はーい、おかかさま」と、毎日買う家だってそりゃあ、あっただろう。
しかし金魚は食べるわけでもない、飼ったからといってめったに補充しない、そもそも飼っている家だってそんなにない(でもないのか?)、毎日町内を売り歩いてたからといってそんなに売れるもんじゃなかろうにと思うのだが。母「あら、金魚やさんだわ」「おかかさま、金魚が飼いたい〜」「じゃあ、2匹だけよ」なんてシチュエーションは、1つの家で1年に1度もないんじゃなかろうか。どっちかっていうと一生のうちに一度もない家のが多いんじゃないかしら。不思議だ。
金魚売りが練り歩いていた当時は金魚がそんなにポピュラーだったのか。そして当時は金魚が余り長生きせず、減った分の補充がひんぱんに必要だったのか。それとも、あまり考えたくないが、やっぱり考えてしまうように、「ほら、○○ちゃん、朝ごはんに金魚を買って来て」「はーい、おかかさま」だったのでせうか。わからん。