ドラマ『流星花園』

  • MX-TV 土曜22時〜 2004/10/2スタート全24回

「本命は『ラストクリスマス』でしょ。おさえが『マザー&ラヴァー』『黒川の手帖』、ダークホースに『民俗学ミステリー 八雲樹』だな」
改変期の番組はあまり好みじゃないので10月期スタートのドラマを心待ちにしていた。その矢先に、先陣を切ってスタートしたのがコレ『流星花園』であった。なんだソレと思ったむきも多かろう。アタシがそうだった。放送開始の1時間ほど前にたまたま番組表でみつけた新番組。ドラマに飢えていたので食いついた、なりゆき視聴なのである。
実はコレ、台湾製。制作は2001年。BSで放送されたり、DVD発売やネット配信で既に日本に紹介されてはいたものの、いずれマニア向けの範疇を出でず。MXテレビって段階でもまだマイナーのそしりは免れんところ。しかしそうも言えんもうひとつの「実は」があるのだよ。それは、原作。タイトルを聞けばはてなダイアリーをチェックする種族ならたいては知っている、読んだことがなくともタイトルぐらいは聞いたことがあるだろう。神尾葉子原作少女マーガレット連載の大ヒット少女漫画『花より男子』なのだ。えっ、いつの間にドラマ化したの? しかも台湾で!? 二重の驚きは興味を欠きたてるに充分だった。
少女漫画を卒業して久しいアタシは原作も未読であったので、事前にネットであらすじを調べておいた。
『金持ちの子女子息ばかりの名門大学(でもバカばかり)に親の見栄で通う羽目になった、牧野つくしが主人公。学園には創始者の一族であることを嵩に着て威張り散らすイケメン軍団F4がいた。彼らの教師をも小ばかにする横暴ぶりを、見て見ぬふるする己に嫌気を覚えるつくし。しかし親友に対する仕打ちについにキレて怒鳴りつける。それをきっかけにF4の圧力で学園中から、つくしに対するイジメが集中しはじめる。泣き寝入りしてなるものかと、つくしがF4に戦線布告し、ここにイケメン軍団と女の壮絶なバトルが勃発か!? ところが、F4のリーダーがつくしに惚れ、つくしもメンバーの一人(リーダーではない)が気になって、という三角関係ラブコメ路線へと突入していくのだった。果たして恋の行方は!?』
うううむ。なんじゃこりゃ。ラブコメで、しかも学園を支配するF4だとぉ。設定は意外にもアナクロ。これはあまり期待しちゃいかんかも・・・。
そんなしりごみが功を奏したのか、ドラマはわりと面白かったように思う*1。まず女の子が可愛くて○。かなりハイレベルな可愛さなので、少し大げさなくらいにくるくる変わる表情もはまっていた。たいてい期待を裏切るのがイケメン軍団のイケメンぶりだが、こちらもイケメンライダーぐらいのそこそこレベルをキープして、許容範囲なのであった。金城武似の子が好みかな。チープなつくり、明るい画面、登場人物がどれも深刻にならないとことかも、気楽にみれた一因かと。
昔8時台に放送されていた若者向けドラマ枠のような雰囲気。吹き替えも違和感なし。土曜の夜になーんも考えないで、小ばかにしつつ見るのによさげ。来週もみちゃいそう…でもって、いつしかはまって、ここで熱く語っていたりするのかも〜。ま、それはそれでいいか。

*1:なんだ、この自信のなさは。感想なんだから自信を持って言い切れよ、自分。しかし言い切るのもなんか違うんだよなあ