内田康夫著『十三の冥府』


有史以前の北東北に、天の浮き船という乗り物で地球中を飛行しムーやアトランティス、キリストや釈迦とも交流がある王朝が存在したとする『竹内文書』。その真偽を巡って起こる殺人事件に浅見光彦が挑む。
今回の浅見探偵の推理はこじ付け的推理や神がかり的偶然が多すぎる。それを救っているのが竹内文書の荒唐無稽なおもしろさ。そういや美内すずえ作の漫画「アマテラス」はモロに『竹内文書』を下敷きにしていたっけ。たしか連載が尻切れになってそれきりに。単行本書き下ろしで完結したのだろうか?