初六本木ヒルズ


Rさんと六本木ヒルズへ。アタシはこれがヒルズお初である。


【ランチ】
ワインショップ・エノテカの経営するレストランで、パスタランチ1260円を。

  前菜(サーモンマリネサラダ)
  メイン(パスタ2種/リゾット1種からセレクト)
  パン(食べ放題)
  コーヒー/紅茶/エスプレッソ

「うわ、こんなのはじめてだよ」「でかっ(嬉)」。

とは前菜の主役サーモンさまのこと。まるで草食サラリーマンの群れに紛れ込んだ、肉ちゃんこ食いまくり幕内力士のよう(ああ、わかりにくっ)、小兵の野菜のかげで頭隠しても尻隠しきれるわけもなく、存在感ありありで鎮座しておられるのだった。薄切りじゃないのだ。4〜5cm角のがごろんごろんとしかも4〜5個、こんなすごいマリネってアリなのかね?!と首をかしげたくなるほどのが、ごろんごろんなのだよ。ナイフで半分に切ってやっと一口サイズ、それでもまだ口に余る(いや、それはおおげさ。アタシの口はそんなに小さくねーわな)。
ドレッシングも、塩、コショウがわりとばらばらに存在を誇示した後に、すっとバルサミコ酢の適度な酸味がきてバランスよくしまる。

「やっぱコショウはミルですりたてじゃないとね。ハ○スの(すってあるやつ)なんて使ってちゃダメよ」「だね。しかもアタシのは100円ショップのだしな」「家はミルだけどね」「あ、くやしい。でもソルトミルはないんでしょ」「いや、それも持ってます。まだ使ってはいないけど」「なにー!(キーッ)」。

いやそれにしても、あのサーモン力士は、鮮度も脂ののりつやもよく大金星であった。

メインに、Rさんは海の幸のリゾット、アタシはルッコラモッツアレラのトマトソース・リングイネを。海の幸はやっぱりこれもエビだの貝柱だのがごろんごろん。パスタにもモッツアレラがごろんごろん。ごろんごろんがコンセプトなのか、エノテカ!?
これで1260円は雰囲気もよいしとってもお得である。ヒルズのランチとしてはかなりお薦め度高し(って比較対照をアタシは知らんが)。

ティータイム】
トラヤカフェで、それぞれ小豆茶と玄米茶をとり、デザートの盛り合わせ1050円を山分け。
トラヤならではの和洋折衷の不思議なハーモニーのデザートたちをあーだこうだと楽しむ。

【おみやげ】
レストランとは少し離れたトコにある同じくエノテカ経営のカフェでパンを。水のかわりに赤ワインを練りこんだというパンなど2種、明日の朝飯用に。

【提言】
 「明日何を食べようか? とりあえず、レストラン検索でも見て候補を考えておいてくれい」
と前日の晩に指示されのぞいた六本木ヒルズ公式レストラン検索ページ、こいつの検索項目がまったくもって痒いところに手の届かないことこのうえなし。予算範囲で絞りたいとか、ランチはあるかとか、そういう一番知りたい条件がいっさいない。いささか傲慢なのか、それともそういったレストラン固有でかつ変化しやすい生もの情報をアップデートする自信がないのか。両方だろう。アタシは早々に検索を断念した。改善を求む。

【余談】
ヒルズにはたくさんの回転ドアがある。おそらくどの建物でもメインの入り口がそうなのではないだろうか。くだんの事故の余波で今日はまだすべての回転ドアが閉鎖され、そちこちに警備員が立つという、ものものしさであった。事故のあった思われる、一番大きなヒルズの顔メインエントランスらしき回転ドア、その横にも二人の警備員が立ち、畳2畳ほどの平台が置かれた上に100個以上の手向けの品がリボンや綺麗な包装紙にくるまれて積まれていた。痛ましい。


【お初の総括】
ショップにはどちらも待ち時間なしで入れたとこをみると、平日の六本木ヒルズはもはやそれほど混んではいないようである。まあ、ステータス的意味合いをのぞけば特にリピートしたいと思わせるほどのスケール感も特別感もなかったからさもありなん(エノテカのランチはまたついでがあれば食いたいけどもね)。毛利庭園とかいう日本庭園も含め全体に手狭で箱庭的。まあこんなもんかな、というカンジ。