近藤史恵著『桜姫』

梨園の娘が十数年前の兄の死因に疑問を抱き調べはじめる、自分探しミステリ。
話に絡む戯作・伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)は、あししげく歌舞伎座に通ってた二十代の頃に何度も鑑賞したもので、頭の中に自然と浄瑠璃や台詞が蘇る。歌舞伎なんてもう5年くらい観てないが、余裕ができたらひさしぶりに一幕見席にでも足を運ぶかな。