内田康夫著『化生の海』

余市在住の男が加賀で毒殺され海に遺棄された。現代の殺人と、かつての回船・北前船が結ぶ北海道-加賀ー博多と殺人の接点を浅見光彦が解く。
順風満帆な人生には守るべきものが多すぎる。守ろうとする意志が強すぎると、人は簡単に非道になれるものなのだ。非道をされる側にも守るべきものがあるということにまでは思い至らずに。