牛丼の消えた吉野屋にてマーボ丼

砂糖醤油のにおいのしない吉野屋でマーボ丼を食した。
さかのぼること30分前、ヴァイオリンの稽古で有楽町へと向かうJR車中で晩飯に何を食おうかとさんざん思案をめぐらすHALがいた。マクドナルドのバーガーはたぶん今80円、それにコーヒー180円で、260円か。かなり安いが、それでハラが膨れるかというと、ぜったいムリ、足りん。ドトールのジャーマンドックとコーヒーで360円はボリュームに比して、ちと、高い。モスは美味いが値が張る、論外、あれこれ列挙して値段と満足度両方を満たすとなると結局吉野屋だなということに決着したのだった。
BSEで牛丼を涸らされ、さらに鶏インフルエンザで起死回生の焼き鳥丼をも販売停止するはめになったまさに泣きっ面に蜂な吉野屋の現在のメニュー、豚キムチ丼、カレー丼いくら鮭丼、マーボ丼の4種類から、無難にマーボ丼を選択。マーボ丼1杯380円は、牛丼並の280円にくらべると割高だ。だが物事は大局的に考えるべし。牛丼が復活する日まで吉野屋には息災でいてもらいたい。今までの恩返しの意味をもこめて、これからなるべく吉野屋へ通おうと思う。
さて即席代替メニューのマーボ丼の感想だが、牛丼に比べると反芻感に乏しいけれどそこそこ美味い。ちなみに反芻度の高そうな豚キムチ丼は450円と高値にもかかわらず売り切れていた(ご参考まで)。