藤堂志津子著『ぬばたま』

綾子(33)の前に忽然と10年前に捨てられた男が現れる。現在進行形の適度な距離を保った恋愛(不倫)と、過去の狂おしい想いの残滓との間で女が出した結論は…。
正月に帰省したときに母までもが唯川恵の本を読んでいるのがわかって驚かされた。そのときに彼女が「藤堂志津子もいいわよ」と薦めてくれたので読んでみた。確かに、なかなかである。