2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

藤堂志津子著『蛍姫』ISBN:061856499:image:small

札幌のバー・ロンリーボートに憩うワーキングガールたちの恋模様を綴った連作集。 解説に「作者はこの連作集で母、兄、弟といった肉親間のある欠落間を描いている」とある。な〜るほど、最近著者作品を立て続けに読んでいてなぜこんなに憑かれるのかと疑問に…

藤堂志津子著『われら冷たき闇に』

何不自由のない生活を送る喜代子だが、いつも空虚な想いが消えることなく学生時代の友人とつい一夜をともに…。 うーむ、恋愛小説かと思いきや、途中から思いもよらぬ急展開、家政婦トミ子は見た、見続けた、そして見ているだけでは飽き足らず執着しすべてを…

森博嗣著『四季 夏』

天才真賀田四季13歳の夏、彼女はいかにして両親を刺殺したのか。 犀川&萌シリーズ、Vシリーズの接点が少しづつ明かされるので森フリークの私にはたまらんが、そうじゃない人にはなにがなにやら、どこがおもしろいんじゃ、ごらぁ!だろうなあ。四季シリーズは…

藤堂志津子著『まどろみの秋』

自分をみつめなおすため仕事を辞めた28歳元OLが、知人の紹介ではじめた女社長の口述筆記のアルバイト。思いもよらぬ人間関係のドロドロに巻き込まれ…。

林真理子著『聖家族のランチ』

佐伯家の表側、母・美人料理研究家、父・エリート銀行員、息子・東大進学校入学、娘・母の助手。同裏側、母・雑誌編集長と不倫、父・倒産寸前銀行のリストラ候補、息子・新興宗教活動家、娘・二股され失恋。ある事件をきっかけに家族は一見絆をとりもどした…

藤堂志津子著『ソング・オブ・サンデー』

42歳のイラストレーター利里子と、大工の鉄治とのロマンス抜きの初ドライブの一日のできごと。 互いのささやかな過去や秘密が思いがけず曝されてしまうが、新しい穏やかな関係のはじまりに…。四十路過ぎてもこういう出会いがあるといいねえ。ううっ、なんて…

1月の読書録