本日のよろこびごと。(988)

HappyBirthday!!設楽さん♪


マンホールにて 「みんな家族だから」 とボスは言った(喜)
春ドラマも後は「天皇の料理番」を残すのみなので、今日は新番組から必見なやつを紹介します♪

これ、沸騰してます(笑)
MCはダウンタウン松本さん、バナナマン設楽さん、小池栄子ちゃん。世界中でクレージーな旅してきた放浪人や、「普通こんなとこ行かないし行けねーだろ」っていう世界のアングラへ特攻取材かましてるアウトロージャーナリストらを招いて、素材フィルムを見ながら(同行取材もアリ)、「ウソだろ!」「マジか!」「クレージーすぎんだろ!」って目を丸くする番組っす。
正月にパイロット版を放送し、好評につきレギュラー化。
パイロット版の内容は、
・東南アジア某国(国は忘れた)の銃密造村へ潜入、一目で銃のパーツとわかるものがあちらこちらに、「撃ってみるかい?」など気楽さがシュール
・タイのスラムで臓器を売った男にインタビュー、腹には生々しい手術跡
とてもお正月にやる内容じゃあなかったっす。
レギュラー初回は、チャウチェスク独裁政権が倒れて以降急速に貧富の差の広がったルーマニアのマンホールタウンのレポ。社会の仕組みから脱落した貧民層の一部がマンホールの地下へ居住している、もちろん非合法。
危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏の取材に同行し、実際にタウン内部に入って撮影。穴の入り口付近には使用済み注射器がごろごろ、狭い地下通路では注射中の男性を「あ、すみません」と跨いで乗り越えたり、マッドマックスから抜けだしたようなボスからおもてなしを受けて不安な食物を食したり(ゴンザレス氏曰く「心を開いてもらうためにできるだけたくさん食べるようにしてる」)、世紀末的な映像が生々しく伝えられて、「こんなのテレビで流していいのか?」と思ったし、MCらもかなり引き気味。ゴンザレス氏が小太りすぎて地下へ入る穴につっかかりそうになったりというユーモラスな和みもたまにあるけども。まあ「世界行ってみたらホントはこんなこところだった」の裏バージョンみたいな感じかな。
日本にいると実感のない、同時代同世界における全く異なる現実やニュースに載らない社会問題などを切り取っておいて、とりたてて問題提起するでも批判するでもなく、ただそこにある事実の光景として「こういう人間たちがいる」ということをみせていくフラットさが凄い。凄すぎるがゆえ、スタジオMCらの素直な驚きや引き気味な能天気さに逆にほっとさせられて救われる。
内容が過激だし、旅人やジャーナリストに不測の事態(事故や人質)が起こりそうだし、いきなり番組がシャットアウトしそうな予感。なので興味があったらお早めに参戦してみてくださいませ。

本日のよろこびごと。(987)

小田原城


タダだけど 悪徳というほど 怖くもない(喜)
「アンケート回答者の中から抽選でバスツアーにご招待」というキャンペーンに当選したので参加してきました。ツアー催行は4月初旬。すぐレポしなかったのは実はこれが訳ありツアーだったもんで…へへっ。

小田原城の満開の桜とシラス飯の昼食』という内容で、もちろん当選者本人はタダ。
「ふむ、タダより怖いものはないが…」
と疑り深いアタシは当選通知が届いてすぐにツアー会社名をネットで検索。すると、おお、案の定、”悪徳ツアー”など
「悪評紛々じゃねーか!」
でもね、実際に参加してみたら悪徳は言い過ぎ。ちゃんと観光できてプチ旅行気分が味わえ、添乗員さんもくどいけど嫌みのない人で車中はゲームをしたりして楽しませてくれた。だから悪徳っていうほどのもんでもないよなぁ、ってゆーか、
「タダでそんな文句言う?」
って逆に思ったわよアタシは。
同伴者の参加料がやや割高で、特定の土産物屋や工場兼即売所に連れ込んだりという裏はある。でも、アンケートを配布した会社の持ち分+連れ込み先からのキックバックなどでツアーを成立させるという仕組みだそうだからこれは仕方ないよね。←これは添乗員自らが自虐的に語った情報に依ります。
まあ確かに1時間30分も!毛皮ファクトリー見学が折り込まれていることにゃあ、
「せっかく遠方まで来たのに〜!」
とブーたれずにはいられなかったけれど、そこで買う買わないは本人次第なわけで、退屈な小一時間をやりすごせばあとは普通の格安ツアー。連れ込み先によっては店員が客に張り付いてぐいぐいきて閉口することもあるらしい。ここではそういうしつこい目には合わず。
えっ、それはアタシがいかにも買わなさそうだから?
まあそーだけど、こーいう証言もありました。車中、近くの席にこうした“訳ありツアー”に何度も参加しているツワモノがおられて曰く、
「ここはぜんぜん悪質じゃない。〇〇工場ではかなり押しが強くて辟易したけども。たぶん世間の監視も厳しくなって、押しの強さもだいぶ緩和されてるんじゃないかな」
だそう。
ファクトリーでのノルマをこなした一行は、干物センターと蒲鉾の鈴廣でショッピングし*1、ランチはフルーツパークでしらす定食を食し*2小田原城を丁寧で分かり易い地元ボランティアさんの解説つきで散策*3、桜がほぼ満開で綺麗だなぁ〜。
ね、わりとふつーのツアーじゃない?
振り返れば毛皮屋訪問もそれなりに非日常ではあったからもっと楽しめばよかったのかも。毛皮を見る機会がそもそもなく貴重な体験だったし、試着自由に便乗して羽織るぐらいしてみたり。高級品と触れ合った後は、ムートン、カシミア、ダウンなど割と手ごろな価格帯のものにほっとして、ちょっと買ってもいいカモ〜なんて。
最後に前出のツワモノさん曰く、
「こういう招待のやつは出せば大概当たるんで暇つぶしになるよ。でも同伴者は誘わないほうが…だってお金を出させるほどではないでしょ?」
確かに(笑)
どう、参加してみたくなったかな? タダより怖いものはないってことさえ分かっていれば全然怖くないですよ。

*1:お土産物に目移りしたが時間が短かくてせわしないったら。時間配分がなぁ、ファクトリーの1時間半がなぁ…

*2:これはだいぶしょぼかった。オプションで金を払えばレベルアップ可能な設定があるからか、タダ飯は期待以上に「しょぼーいっ!」(笑)

*3:天守閣登城はツアーに含まれず

本日のよろこびごと。(986)


ソロモン*1も こんな感じかな?と 見てました(喜)
遅ればせながら週末に始まったドラマ初回の感想〜♪
「ワイルド・ヒーローズ」に大人向けライダーの香りを嗅ぎつけ見るつもりでいたものの、録画し忘れ。よって感想はこちら↓の。

  • 「She」

フジテレビ深夜の新設ドラマ枠の青春サスペンス。美人女子高生が失踪した事件を発端に、校内の聞き取り調査や同級生らの動揺ぶりを高校生視点からドキュメンタリータッチで描いた実験作。注目は「あまちゃん」にも出てた主演の松岡茉優
うーん、初回見た限りはドラマにも松岡嬢にもそこまでピンとは来なかったかなぁ。雰囲気や存在感が良くても、話が淡々と進みすぎていて、明らかになったのはキャラのアバウトな設定と、失踪女子と付き合っていた同級生が実は別の女子と屋上でキスしてているところを彼女にも(主人公にも)目撃されていたとかいうことだけ(←ってかなんでそんなダダ見えな場所でする?!)。盛り上がりなく、引きもぺらい。全話見終えた後で見返して伏線を拾いなおせば楽しいのかもしれないけれども。

*1:公開中の映画「ソロモンの偽証」。あれも、同級生が巻き込まれた事件の真相に高校生らが迫る的な内容

本日のよろこびごと。(985)


キムタクの オドオド演技が 自然だね(喜)
連ドラ初回の感想〜♪

うーん、コレじゃない感。
綺麗な映像、芸達者な役者、丁寧で抑制された演出。三拍子そろった良質の“邦画”みたいではあったが、そうした邦画が得てしてそうであるように、いかんせん退屈。
ハリセンボンの想像を超える熱演でぐいぐい引き込まれても、それ以外のパートが冗長で、さらに芸者さんが出てくるとどうにもいけません。芸者との恋や院内抗争抜きで、誠実な精神科医が真摯に患者と向き合う硬派な精神医療ものじゃダメだったんかのう、せっかくの堺雅人

  • 「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」

堤幸彦堤演出だから当然とはいえ、ものすごく「SPEC」っぽい。特に大島優子の役作りはSPECの戸田恵梨香まんまじゃん。
しかしやさぐれ姿はハマっている。冒頭の優子VSヤクザ軍団の大立ち回りはかっこえーし、テンポも勢いもあって、なにこれ面白いじゃんっ。いいB級娯楽作じゃんっ。ただ最初のインパクトが薄れてくる中盤以降、やや飽きました。

  • 「アイムホーム」

おっ、キムタク飛んだ!(笑)
最近の彼はドラマの中でよく爆発するしよく飛ぶのでそこに意外性ないが、記憶喪失後のオドオドした姿は意外とかわいげがあっていいね。
二つの家庭で混乱する設定が話に深みを持たせ、現妻(上戸彩)と息子が仮面に見えるCGも効果的。いきなり離婚した元妻の家に帰ってしまうくだりとか、仮面に顔面パックとか、ギャグの程合いもセンス良し。企業ドラマ的な部分ではぐっとくる展開もあり、西田敏行香川照之まで出てきてびっくり。話の広がる方向は盛りだくさんだが、記憶喪失という核があるため散漫にならず、起承転結の満足感と次週への引きもある。うん、単純に面白かった。

本日のよろこびごと。(984)


クズ男と コミュ障女の 恋の魔法(喜) 
連ドラ初回を見まくってきたものの、残念ながら今のところどれもいまいちハマらず。いいところはあっても引きが弱い。「デート」はあんなに面白かったのに…という気分で古沢節が恋しくなって今日は映画「エイプリルフールズ」を見てきました。よってそっちの感想を。「倫太郎」は録画したので明日にでも。

  • 「エイプリルフールズ」

やっぱ面白れぇ〜。素直に笑えて、心が暖かくなって。
「デート」との共通点は、クズ男(松坂桃李)とコミュ障女(戸田恵梨香)の“恋もどき”を描いているところ。違う点は登場人物が多すぎてやや雑然としているところ。とはいえ、引くほどクズな展開をしていたのが一瞬で感動的になる脚本のキレは健在で、ドミノ返しの見事さにはもう翻弄されまくりっす。
本作は、一見全く関係のない小さな事件があちこちで起こり、それが最後にパッチワークのように一つの絵を形作る構成で、伏線の数がはんぱない。それらが見事に回収されて、気づいて「おっ」とか「やっぱり」など小さな喜びどころはとても多くて、1回見ただけでは拾いきれないかも。
ただまあ「デート」ほどどっぷり浸ってドーンと感動することほどではなくて、じんわりほんのり小さな幸せてんこ盛りみたいな感じではありました。そりゃあ全10話かけて丁寧に掘り下げたようにはいかんわな。主幹がフジテレビだったら、良くも悪くもお祭り映画的に浮ついてるし。
そうお祭り映画。だからキャストがすごく多くて、みんな名も一家言もありそげな役者揃いだ。そんな彼らをきちんと捌き、キャラ立ちさせて見せ場を持たせた料理人の腕がすごけりゃ、応える素材のポテンシャルもしかり。
主演二人はもちろんのこと、あえて脇から挙げるならタクシー運転手・滝藤賢一。彼がでてくるところにはすべて笑いあり感動あり。かっこよかったのはCA・菜々緒(超スタイルでふっきれたギャグ芝居をかます潔さ含め)と、店員・ユースケ・サンタマリア(一か所ほんの一瞬だけど「おおっ!」)。ニンマリさせてくれたのが窪田正孝と矢野聖人(二人の本筋に絡まない絡みが最高(笑))。監督が「リーガルハイ」撮った人なので小池栄子の疑似カメオ的出演もあったり。ああ、全部挙げたいけれどこのぐらいで。見たらわかるし、見てほしいもん。

本日のよろこびごと。(983)


敵か味方か 年収5億*1の セレブママ(喜)
連ドラ初回の感想〜♪
3本もドラマが重なる火曜22時の激戦区、初回も全部重なるなんてむごすぎる。どれもつまんで見てみたい視聴者の気持ちも慮りやがれ!と思いますですはい。

  • 「戦う! 書店ガール」

稲森いずみが出てるので「曲がり角の彼女」テイストを期待して見たら、舞台がホテルから書店に変わっただけでおおむね彼女周りは期待通り。
大型チェーン書店の副店長としてバリバリ働き、部下には厳しいことも言うけれど慕われており、店長(木下ほうか)の日和見に困らされたって、ざっくばらんに言い合える同僚(濱田マリ)がいる。当然、恋の予感もあって、年下店員(千葉雄大)と飲み屋の隣客(田辺誠一)の間で曲がり角を過ぎてしまった女心が揺れて。ね、布陣も手堅くいい感じっしょ。もうこれだけで一つのドラマとして成立すると思うんだけども…。
ここにAKBから現役アイドルをあえて投入。新宿店から異動してきた新人(渡辺麻友)が一陣の風となって旋風を起こし、停滞した彼女曰く「ちょっと暗い」吉祥寺店の中を少しずつ変えていくというアイドルドラマ要素をプラスしたわけだ。さて。
ビジュアルは可愛くて、芝居も案外できていた。新人らしいはきはきとした言動がハマっていて渡辺麻友の初主演としてはじゅうぶんすぎるほど合格点だったと思う。影での努力も惜しまないイイ子設定もちゃんとあって、アイドルそこは外さない。ただし、そこが、うん、確かに表面だけをさらっているとイイ子…なんだろーが、この彼女に関してはなぜか少し見ているほうをイラッとさせるんだよねぇ。
例えば副店長と初顔を合わせたとき、他の店員が皆「おはようございます」と朝の挨拶をしていたのに、彼女は挨拶なしでいきなり「あのっ、アタシ思ったことがあって」などと己の意見をぶつけてくる、第一印象の悪さ。会議では空気を読まずにいきなり「はいっ!」と挙手して流れをぶち壊す。なあなあの馴れ合いを壊すのはいいことだし、やる気あふれる新人の微笑ましさでもあるのだが、彼女の場合、いちいち立場をわきまず我を通そうとするようにみえてしまい、社会の仕組みを知った人間からすると「なんなのこの子?」。大文具メーカーの孫娘のコネ入社で店長も社長も常にご機嫌伺いをしているという設定も盛られ、ますますなんかムカつく。
ただこのイライラは制作意図通りだろう。視聴者よ、これがアイドルドラマだということを忘れるなかれ。見続けているうちに「イライラしたけど→ごめん、ホントはいい子なのね→アタシは好きだな→ファンになっちゃった」と転ばされていく仕組みなんだから…などと油断してたら、稲森の元カレとタクシーに同乗してニコニコ、って、てめー何やってやがるぅうー!(怒)

  • 「美女と男子」

IT企業からいきなり畑違いの芸能事務所へ左遷出向された女(仲間由紀恵)が、零細事務所のポンコツ所属タレントと、自らスカウトしたやる気なし男(町田啓太)の尻を叩き、敏腕マネージャとして奮闘するコメディ。
テンポいいし、わりと面白かったです。設定などはさほど目新しくないけれど、NHKの財力と資材と人脈を大いに使って「こんなとこまで金かけて再現しなくても」と思うほどにぎにぎしく仕上げていて、楽しく気楽に見られるのがいいね。
仲間由紀恵は多少老けたと言えやっぱすげー綺麗だわぁー。別格。芸能関係者からつぎつぎ「女優志望?」「新人さん?」と間違えられるのにものすごおぉく説得力があります。
相手役抜擢の町田啓太も「おっ、誰だこのいい男」と引きのあるイケメンで目の保養ばっちり。「ビーチボーイズ」の反町+竹野内÷2+凡庸さ、みたいな。凡庸さはドラマ世界に溶け込むために有利な要素なので悪口ではありませんあしからず。劇団EXILE出身のわりに芝居がこなれていて力みがなくて、拾い物かと。
さらにもっと拾い物というか、うまいところを拾ってきたのがロード離婚係争中の高橋ジョージ一発屋の栄光を屈託なく消化して今は通販番組のホストに全力投球というやや自虐的な役を明るくこなし、痛ましさがないのがすごい。
さて来週の予告もなかなかはっちゃけていて、やる気なし男をスターにすべくいろんなところにねじ込んでいる芸能あるあるとか、AKBみたいな歌謡群舞少女などもチラ見して、ハチャメチャ感で芸能界の裏を笑う路線はもしや「あまちゃん」でしめた味?

  • 「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」

セレブ幼稚園におけるママカーストの修羅、そこへ場違いなシングルマザーを混入しママイジメに一石投じるみたいなヒューマン群像劇かしらん。
視聴する前から既視感ぷんぷんで3本の中で一番視聴意欲がわかず、NHKドラマ終了後からのラスト15分ぐらいだけ視聴。見られた部分は、2つの主要シーン。
息子の絵を隠されたシングルマザー(木村文乃)がセレブママらに「アタシになら何をしてもかまわない。けど今度息子を悲しませたら許さない!」と啖呵を切るところ。木村文乃はとっても「斎藤さん」ぽかったけどなかなかいい。ママチャリを蹴飛ばす長谷川京子のキレのガチ感や、ラスボスのごとく登場し一言放って場を震撼させた超セレブママ(檀れい)の敵か味方かわからなさにもワクワク。
もう一つのシーンは、5人のママたちの家庭の闇(おそらくママ友には秘密にしている)が視聴者に向けて暴露されるところ。うわわ、やさぐれた安達祐実がタバコを吸ってる!とか。
たった15分たらずでも意外と面白くて。あれっ、もしやこれが一番ちゃんとしたドラマだったかも。

*1:「マザー・ゲーム」の檀れい演じるママのドラマ公式設定より

本日のよろこびごと。(982)


日本酒は 辛口が好き 久保田とか(喜)
ドラマ初回の感想〜♪
「ようこそ、わが家へ」は主人公が逆切れニット帽男に夜道を全速追尾されてるのが怖すぎて10分で視聴断念。よって感想はBSプレミアムで日曜スタートしたこちら↓

  • 「リキッド〜鬼の酒 奇跡の蔵〜」

銀行を辞め実家の酒蔵を継いだ新米蔵元(伊藤英明)が、鬼の異名を持つ杜氏津川雅彦)と経営再建を目指す、加賀が舞台の「夏子の酒」硬派男版みたいなヒューマンドラマです(たぶん)。
古都の風情、蔵元の日本家屋の造形美、湿った樽と麹の薫風がプンッとくるような蔵の内部など、JRのCMさながら趣のある映像を切り取る手腕はさすがNHK。こうした背景映像と伊藤・津川の男臭さの食い合わせの良さったら。「この酒蔵の酒は美味いに違いない、呑みてぇ!」と思わせてくれた、それだけでドラマとしては成功の予感。
しかし作中の酒造の赤字は大きく、将来展望は暗い。蔵人5人はほぼ未経験者の曲者揃いで、業界のドン(渡辺いっけい)から妨害工作をされ、来週予告によれば原料米の売り渋りや蔵人の不毛な諍いなども勃発し問題はますます積むいっぽうだ。なのにドラマはたった3回で決着するという。だ、だいじょーぶなのか。
いや、きっと大丈夫なのだ。初回を見た限り、ゆったり間合いをとって丁寧に描くべきところと、ダイジェスト並に流していいところとの配分塩梅は適正で、話の進捗のわりに拙速さを感じさせることがなく、褌のしまりのいい落ち着いた作りになっていたから。おそらく新酒の最初の1滴(リキッド)が流れる瞬間には大いに感動させてくれるのではないかしらん。